グレナダ/1991年12月2日発行 ジョージ・スチブンソンとその機関車(鉄道創業期の機関車-4)【STEAM LOCOMOTIVE STAMPS OF THE WORLD】

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『世界最初の公共用の鉄道、ストックトン・ダーリントン鉄道の1号機機関車、スチブンソンが作った<ロコモーション>』

 1825年9月27日、蒸気機関車運転として計画された世界最初の鉄道が、イギリスのストックトンとダーリントンの間で開通した。この日スチブンソンは自分の工場で作った機関車<ロコモーション>に、石炭を積んだ貨車21両と招待客を乗せた貨車21両を連結し、自ら運転して、ダーリントンからストックトンまでの60kmを平均速度16km/hで走った。列車の前方に赤い旗をたてて馬に乗った男が、群がる見物人を追いちらして列車を案内した。
 <ロコモーション1号>は、スチブンソンが、それまでの経験を活かし、さらに改良を加えて制作した自信の作品であったが、弁装置などの構造が複雑で故障が多く、蒸気の発生量が十分でなかったため、十分な牽引力が得られなかった。また、機関車はこれ1両だったので、開通式の後は貨物列車専用となり、開業してから8年間は、旅客列車に関しては、従来道路を走っていた馬車の客車をそのまま路線に乗せて、馬が引いて走った。

※発行当時の説明です。

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