ガイアナ/1994年11月15日発行 (英米の古典的機関車-4)【STEAM LOCOMOTIVE STAMPS OF THE WORLD】

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『米ハドソン運河会社の0-4-0機関車<ストアブリッジ・ライオン>』

 1829年1月。イギリスのストアブリッジにあるフォスター・ラストリック社では、ジェット・エンド炭坑の注文で、外形も構造もスチブンソンの<ロコモーション>にそっくりの2軸連結機関車を制作した。

 アメリカのデラウェア・ハドソン運河会社の鉄道建設に当たっていたホレイショ・アレンは、これを聞いて早速イギリスに渡り、試運転の成績を見てすっかりこれに惚れ込み、同形の機関車1両を注文した。機関車は5月15日にニューヨーク港に到着した。スチブンソンの機関車<ロケット>がレインヒルの機関車コンテストで、1等賞を獲得するようりも、5か月も前のことである。

 機関車の正面に大きなライオンの頭を描いて、<ストアブリッジ・ライオン>と命名した。8月8日カーボンデール~ホーンスデール間で、アレンが自ら運転して、石炭列車を牽引して試運転が行われた。運河を渡る橋梁の前後がかなりきつい勾配になっていたが、時速15kmばかりで、橋梁を何回も行ったり来たりして見せた。彼は得意満面だったがこれが見事な失敗で、橋梁は7トンの機関車の重量に耐えられず。傾いてしまった。機関車はお蔵入りとなり、二度と使用されることはなかった。

※発行当時の説明です。

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