ガイアナ/1994年11月15日発行 (英米の古典的機関車-2)【STEAM LOCOMOTIVE STAMPS OF THE WORLD】

0

『フランスのマルク・サガンが作った送風機付きの機関車』

 フランスのサンテチエンヌ・アンドレジュー鉄道のマルク・サガン技師は、スチブンソン社から購入した機関車の蒸気の発生が悪いのに気が付き、自分で新しい構想の機関車を制作することにした。

 石炭の燃焼でできた熱気がボイラの中を通り抜ける焔管の数を増やすとともに、ボイラの両側の壁に鉄製の水タンクをちくっつけ、水がボイラに入る前に予熱して、燃料の節約を図ることにした。また、炭水車に車輪の廻転で運転する送風機を取り付け、火床の下から空気を送り込んで。石炭の燃焼を強くする構造とした。

 1829年11月の試運転で、19トンの貨車をひいて勾配線を上がったが、速度は4km/h程度しか上がらず、その後も機械的な故障が多く、結局は、スチブンソンがその機関車<ロケット>で試験的に採用した、煙突の下からシリンダの排気を吹き上げ、その勢いで火床の下から空気を吸い上げる「ブラスト」装置には及ばないことが分かり、この送風機方式はその継続研究を断念せざるを得なかった。

※発行当時の説明です。

#切手

Default