インテリアとしても秀逸。今注目のINOUT(イナウト)コーヒードリッパースタンド

インテリアとしても秀逸。今注目のINOUT(イナウト)コーヒードリッパースタンド_image

取材・文/オダマキミホコ
写真/佐々木孝憲

昨今のコーヒーブームで、コーヒーを自宅で楽しむという人が増えてきた。スタイリストの平健一さんに紹介していただくのは、重量感のある見た目が特徴的なドリップスタンド。キャンプにも持ち運べて、インテリアとしてもぴったりなINOUT(イナウト)のドリッパースタンドの魅力をお伝えします。

部屋の中にあるだけでカフェ感が出るアイテム

MuuseoSquareイメージ

スチール製フレームと木製プレートを組み合わせて作るINOUT(イナウト)の「コーヒードリッパースタンド」。

ドリッパーは1~2人用、1~4人用サイズのどちらにも対応。下段にはサーバーではなくカップやタンブラーを置いても使える。木材とスチールでできており、自宅でも喫茶店にいるかのような雰囲気を醸し出す。

素材の良さと組み立て式という斬新な設計が魅力

アウトドアギアは軽量なモデルが流行っているが、INOUT(イナウト)のコーヒードリッパースタンドはしっかりとした素材でそこそこ重量もあるアイテムだ。

「コーヒードリッパースタンドといえば本棚のような四角い形のタイプのイメージだったんですが、INOUTのは台形で、しかもDIY気分を味わえる組み立て式。アウトドアにも持って行けるというコンセプトだったのと、なにより木材とスチールの組み合わせがすごくかっこいいと思ったんです」

組み立て前の状態。バラバラにすればトートバッグなどにも入れられる大きさに。

組み立て前の状態。バラバラにすればトートバッグなどにも入れられる大きさに。

ブランドのネームプレートが取り付けられている。素材も雰囲気も什器っぽい。

ブランドのネームプレートが取り付けられている。素材も雰囲気も什器っぽい。

INOUTの代表・小林卓さんは、プロダクトデザインと並行してアパレルメーカーの内装や設計・施工なども行っている。生み出されるアイテムはシンプルだけどひねりが加えられた存在感のあるアイテムばかり。

「小林さんとは東京・昭島の「モリパークアウトドアヴィレッジ」でのイベントで紹介してもらったのが最初の出会いで、その後カーミットチェアを見せてもらってからリースなどでお世話になっています。INOUTのアイテムはギアでもないファニチャーでもない“什器”という言葉がピッタリで、キャンプサイトに置くと雰囲気がでるしインテリアとしても映える。そこが魅力なんです」

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組み立ては非常に簡単、スチールバーの間にプレートを入れればしっかり固定される。

海外インテリアをイメージしたコラボアイテムをリリース

そんなコーヒードリッパースタンドを気に入りすぎて自身が携わっているウェブメディアROOPでコラボアイテムを作るまでに。

「NYで人気のアウトドアブランド『BEST MADE(ベストメイド)』でアウトドアギアにペイントカスタムしているのを見て、これだ!と思ったんですよね」

「BEST MADE」では斧の柄やカヤックのオールなど、アイテムの一部にビビッドなペイントを施すことでポップでユニークなものに昇華されているのがおもしろい。

「コラボで手を加えたのはプレート部分で、ペイントも4種バリエーションを作りました。カラーはビビッドなんですがナラ材の風合いと相まって、レトロなサーフボードや斧を彷彿とさせる仕上がりになって大満足。キャンプサイトのスタイリングではギアに合わせて使い分けたり、室内では複数枚を並べて飾るだけでもいい感じになると思います」

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BEST MADE

2013年にNYに店舗をオープン。雑誌「ペーパー(PAPER)」の元クリエイティブディレクター、ピーター・ブキャナン・スミスが製作した“斧”からスタートしたブランド。
いまではキャンプギアからおもちゃ、アパレルに至るまで幅広いアイテムをラインナップしている。NYを中心に拡大するアウトドアフリークや手仕事好きな人々に支持されている。

仕事でもプライベート空間でも欠かせない一品に

プレートは側面のカットされた部分のテクスチャーを活かすためにあえてベニヤ状のものをベースに使っている点もおもしろい。ナラベニヤ組という板がD.I.Yフリークにはおなじみのイギリス生まれのワックス、BRIWAX(ブライワックス)で仕上げられている。

「自宅のインテリア小物として置いておきたくてすぐに購入しました。使わなくても組み立ててそのまま置いておいたりします。今はハリオのドリッパーしか持っていないのですが、いろいろなアイテムを試してみたいですね。もちろん仕事でも、プライベートのキャンプでも大活躍しています」

デザインはもちろんのこと、フレームの太さやプレートの色合いのバランスが絶妙で、和洋問わずどんなテイストのインテリアにもマッチする不思議な存在感がある。

コーヒーそのものは簡単な道具だけでも淹れられるが、このドリッパースタンドを使い抽出することで、一杯のコーヒーがいつもとはひと味違ったものになりそうと思わせてくれる、気分をアゲてくれる一品になること間違いなしだ。

MuuseoSquareイメージ

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外で使うとこんな感じ。緑に映えるデザイン。右は家の中で。KONOの1〜2人用ドリッパーを置くとこんな感じに。

コーヒードリッパースタンド

価格:¥9,000(税別)

材質:スチール、ナラ材
サイズ:W48×D18×H26cm

※ドリッパー、サーバーは製品に含まれません

ーおわりー

File

INOUT

日本屈指の問屋街、最近は様々なクリエイターが集まる東日本橋を拠点に、シンプルで無駄のないエコロジカルなライフスタイルを提案。部屋で過ごすスタイルをそのままフィールドに持ち出し、青空の下で食事やコーヒーを楽しめるよう考えられたファニチャーは、質実剛健でありながらスタイリッシュ。出しっ放しにしておいても格好いいということも重視されている。屋内と屋外をシームレスにつなぐハイブリッド仕様はオリジナリティに溢れている。

公開日:2016年1月18日

更新日:2022年1月5日

Contributor Profile

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オダマキミホコ

会社員からフリーのエディターになって3年。雑誌、Webで企画や編集の仕事を行っている。退職をきっかけに社会人1年目からの目標だった“手に職を付ける”ため、編集業と並行して手作り靴の修行中。

終わりに

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“使おうと思えば使えるよね”という程度ではなく、しっかり普段の生活に活用できてインドア・アウトドアどちらのフィールドでも自然になじむ点が魅力。ちょっと値が張ってもいいモノを選びたい、人と差を付けたいアウトドアフリークにおすすめです。コーヒードリッパースタンドは箱型のシングルタイプもあって、個人的にエアロプレス用にねらっているアイテムです。

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