アメトラとはそもそも何を指すのか?なぜ日本においてここまで定着したのか?など、アメトラの文脈について知りたいならば、「AMETORA(アメトラ) 日本がアメリカンスタイルを救った物語」がおすすめだ。
この本は、戦後〜2000年代までの「日本のファッションの潮流」を紐解いている。驚くべきはその参考文献の量。粘り強いリサーチに支えられた鋭い考察は、アメトラが日本のファッション文化史にどういう影響を与えたのかを理解するのにはうってつけの一冊。
アメリカ東海岸のエリート私立大学8校の着こなしを取り入れたアイビー・ルック。具体的な着こなしを知りたいと思ったならば、「絵本アイビー図鑑」を手にとってみてほしい。伝説のアイコン「アイビー坊や」を生み出した穂積氏のイラストと共に、アイビー・ルックとはどういう着こなしなのか?を学ぶことができる。
official AMERICAN TRAD HANDBOOKは、ブレザーやセーターなど、具体的なアメトラウェアを掘り下げるならば読んでおきたい。アイビーを代表するブランド「Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)」や「J.PRESS(Jプレス)」がどのようなアイテムを販売してきたのか、その歴史について詳細に記述されている。
着回しの作法がなくなり自由にファッションを楽しめる今だからこそ、アイテムのルーツや先人たちのスタイルを知ると、より装いを選ぶのが楽しくなるに違いない。
ーおわりー