柄の種類から楽しむテーラードジャケット。_image
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柄の種類から楽しむテーラードジャケット。

一言にチェックといえど、ウィンド・ペインに、グレンチェック、タータンチェック……と格子の幅や重なり方に違いがある。名前の由来も柄発祥の土地や、形を動物に例えたものなどチェックしてみると面白い。今回はメンズジャケット・スーツに使用される定番柄の種類から、Loud Gardenクリエイティブディレクター岡田亮二氏のコメントも交えつつ紹介しよう。

取材日: 2016年11月10日

文/ミューゼオ・スクエア編集部

ウインドー・ペイン

ウインドー・ペインはその見た目から「窓枠」という意味の名が付いている。英国の伝統柄ディストリクト・チェック(地方柄)の一種であり、なかには正方形のものも存在するするが基本的に細い線のやや縦長の単純な格子柄が特徴的。「柄がシンプルなだけに、色がシックなものからファンシーなものまで色の組み合わせがあって楽しいですね」(岡田さん)

(Dormeuil、Worsted Wool、9.5oz、290grs、100% Worsted Wool、440114(34))

(Dormeuil、Worsted Wool、9.5oz、290grs、100% Worsted Wool、440114(34))

(PORTER&HARDING、14oz、435gms、PureWool)

グレンチェック

スコットランド北部インバネス州のグレン・アーカート(Glen-Urquart)渓谷一帯で織られていた柄であることから、この土地の名がついた。白黒を基調に千鳥格子の柄と細いラインが格子状に組み合わさっているのが特徴的。「かつての英国のど定番柄ですが、ここ数年のチェックブームでものすごく種類が出てきています。選び甲斐のある柄だと思います」(岡田さん)

(Dormeuil、100% Worsted Wool、9.5oz、290grs、440113(33))

(Dormeuil、100% Worsted Wool、9.5oz、290grs、440113(33))

(Dormeuil、100% Worsted Wool、9,5oz、290grs、440109(29))

(Dormeuil、100% Worsted Wool、9,5oz、290grs、440109(29))

ハウンドトゥース(千鳥格子)

模様の形が猟犬の牙に似ていることからハウンド・トゥース(猟犬の牙)と呼ばれるが、その他にもドック・トゥースや日本では千鳥格子ともよばれている。白・黒、白・茶などの2色の配色と十字のような模様が特徴的。「スーツにもジャケットにも使える万能柄ですね。最近は大きい柄のものが出てきていますね」(岡田さん)

(HOLLAND&SHERRY 31 883100、340gm、11oz、100% Wool)

(FoxBrothers&CoLtd、CBT9/A0053/33、370/400g、13/14oz、Lambswool)

タータンチェック

スコットランドのハイランド地方で生まれた伝統的な格子柄で、日本の家紋と同様に家柄を象徴する独自の格子柄として発達した。多色の糸で綾織りにしたシンプルな格子柄であり、本来の柄に一本あるいは2本チェックが加えられるなどして柄が増えていった。「男性女性年齢問わず人気のある柄ですね。ちなみにうちに親子でタータンチェックのジャケットを作られた方もいます」(岡田さん)

(Harrisons of Edinburgh 504 PurpleWatchR.S、11/12ozs、350gms、Pure Wool、Made in Scotland)

(Harrisons of Edinburgh 503 PurpleWatchR.S、11/12ozs、350gms、Pure Wool、Made in Scotland)

ヘリンボーン

ヘリンボーン(herringbone)はにしんの骨という意味。その模様がニシンの骨に似ていることからその名がついた。また、日本では「杉」に見立てて「杉綾」と呼ばれることもある。右綾と左綾を等間隔に組み合わせた山形が特徴的。「無地間隔で切れるので何にでも合わせやすいですね。華やかな色柄のヘリンボーンも増えてきています」(岡田さん)

(W.Bill CLASSIC COATING COLLECTION 21531、650gms、21oz、100% Pure New Wool)

(HOLLAND&SHERRY 5 892004、470/500gm、15/16oz、100% Wool、Made in Scotland)

チョークストライプ

ストライプが黒板にチョークで引いたようなかすれたタッチであることからその名がついた。ペンシル・ストライプよりも太いはっきりとしたストライプ柄であり、粗びた霜降り感をいかに良い雰囲気で表現するかでメーカーの味がでて、細やかな違いが出るのが特徴的。「英国人が好むスーツの定番柄ですね。ジャケットとして上級者向けですが、この生地のジャケットに真っ白なパンツなどを合わせるとカッコいいですね」(岡田さん)

(Harrisons of Edinburgh 39219、Worsted Flannel、340gms)

ガンクラブ

1874年にアメリカの狩猟クラブ(gun club)の結成時にこの柄をユニフォームに採用したことからその名がついた。通常2色のシェパード・チェックと似ており、そこにもう1色のカラーチェックを重ねたものがガンクラブ・チェックであり、3色の千鳥格子のようなチェック模様が特徴的。「色味も豊富になってきています。もともとはジャケットの王道生地ですね」(岡田さん)

(HOLLAND&SHERRY 1 883000、310gm、10oz、100% Wool、Made in Scotland)

シェパードチェック

シェパードとは”羊飼い”を意味し、スコットランドの羊飼いの着ていた柄であり白と黒の綾織のチェック柄が由来であり、特徴となっている。世界樹で古くから歴史があるため、とても単調な柄であることも特徴。「昔ながらの雰囲気を感じさせる生地柄ですね。2色づかいが特徴なのでガンクラブよりもジャケットとして使いやすい生地だと思います」(岡田さん)

(Porter&Harding 44607、Pure Wool、14ozs、435gms、Pure Wool、Made in Scotland)

ピンヘッド

ピンの頭を並べたような、一見無地のようにも見える小さな格子柄が特徴。柄の大きさによって呼び方が異なり、業界ではそれらしいものを一様に”ピン”と呼んでいる。「もともとスーツ素材で合い着用(春秋)の生地として愛用されていました」(岡田さん)

(Smith Woollens BOTANY SW3553、380/410gms、12-13ozs、100% Pure Merino Wool)

バーズアイ

鳥の目のような白の小さな斑点の中に黒目のような小さい点があることからその名がつけられた。日本では石目織という呼称があり、離れて見ると細かい石目に見えることからつけられた名称であるとされている。凹凸感のある白黒の柄が特徴的。「一般的にはスーツ素材ですが、明るめのブルーだとジャケットとして使いやすいかもしれませんね。同じような柄としてシャークスキンもあります」(岡田さん)

(Smith Woollens BOTANY SW3522、380/410gms、12-13ozs、100% Pure Merino Wool)

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