アンドレイ・ビコラエヴィッチ・トポレフ(飛行の歴史初日カバーコレクション)

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 このファースト・デー・カバーを飾る切手には、ソ連の航空の父ともいえるアンドレイ・ビコラエヴィッチ・トポレフと、同国のもっとも近代的な飛行機の一つで164人の乗客を運ぶことのできる中・長距離ジェット航空機、TU-154が描かれています。この切手の発行国は東中央アジアに位置するモンゴル人民共和国です。

 カバーのオリジナル彫刻画は、1920年に紹介されたトポレフのANT-1の操縦席に、彼自身が座っているところが描かれています。これは合板製の低翼単葉機ですが、当時の飛行機としては驚くほど斬新なものだったのです。

 トポレフは長い年月をついやして飛行の研究を続け、30機以上もの飛行機を制作しました。このANT-1はその第1号です。

 彼の設計になる飛行機で、制作された当時は世界最大といわれた陸上飛行機が4種類あります。それらは、1930年の4発重爆撃機TB-3、1933年の6発重爆撃機TB-6、1934年の8機の巨大なエンジンを搭載したマキシム・ゴーリキと呼ばれるANT-20、そして第2次世界大戦後に発表されたターボプロペラつきの重爆撃機TU-95です。

 1968年10月4日はTU-154が処女飛行をなしとげた時、トポレフは80才ですでに第一線の設計の仕事から引退していたと言われています。しかし、彼の息子がその後を受け継ぎ、ソ連の超音速機TU-144の設計に多大な貢献をして、名声を得たのでした。

1978年当初の説明です。

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