ライト兄弟「動力飛行用エンジンの開発」-1902年-(飛行の歴史初日カバーコレクション)

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 このファースト・デー・カバーの切手は、西インド諸島リーワード諸島の中の1島、アンティーグァが発行したものです。2セントの切手には、ライト兄弟が飛行機用に設計した当時としては大へん進歩したエンジンが描かれています。そして彼らの「ライト・フライヤーⅢ」が50セント切手に描かれています。カバーに書かれているものは兄弟がオハイオのデイトンにある仕事場でモーターを組み立てているところです。

 兄弟は、ノース・カロライナのキティ・ホークの丘で滑走術を習得したのです。そして、更に動力飛行用エンジンの研究を重ね、軽量のガソリン・エンジンも使用を考えつきました。モーターの重さを67キロくらいにして、8馬力は出せれば「フライヤー」を飛ばすことができると算定しました。しかし、彼らの設計書どおりに作れる業者がいないため、自分たちの手で作るべく1902年オハイオのデイトンの仕事場で作業にとり組んだのでした。

 最初のエンジンは失敗に終わりましたが。1903年5月その改良型を用いて店の中で実験し、ついに成功をみたのでした。それは、4つの水平シリンダーをとりつけたもので、じゃじめての計画よりも7キロちかく重かったにもかかわらず、期待していた倍の馬力を得ることが出来ました。また、チューン伝動装置によって2つの反転するプロペラをまわすことが出来ました。このエンジンをパイロットの横の下翼にとりつけることによって、「フライヤー」は史上初の操縦可能な飛行機となったのでした。

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