アレキサンダー・フジェドルヴィッチ・モザイスキー(飛行の歴史初日カバーコレクション)

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 このファースト・デー・カバーを飾る切手には、東中央アジアにあって中国とソ連に国境を接する国、モンゴルが発行したものです。その国土は南東に広がる乾いたゴビ砂漠と、山岳地帯からなる変化に富んだ地形をしています。

 切手には、アレキサンダー・フジェドルヴィッチ・モザイスキーの肖像が描かれています。モザイスキーは、ロシア航空界のパイオニアとも言うべき人物で、1884年、簡単な動力を装備した有人飛行機を飛ばせることに成功しました。ライト兄弟と違う点は、モザイスキーは空中での飛行機のコントロールをしようとしなかったことでした。もう1枚の切手に描かれているのは19~30メートルほどの距離を飛んだ彼の蒸気動力による単葉機です。

 帝国ロシアの海軍の士官であったモザイスキーは、ある航海の途中、空高く飛ぶアホウドリをみて、飛行への興味をもつようになったのです。その当時、航空界の先駆者たちは、下げ翼での実験をし、失敗を繰り返していたので、モザイスキーは、固定翼を用いた飛行機の開発にいどみました。

 オリジナル彫刻画にみられるように、彼は飛行に関する実験に凧を用いました。1870年、人間1人を運べるだけの大きな凧を作り、車にのせて3頭の馬に全速力でひかせて、自分自身は凧のロープにしがみつき、凧といっしょに宙に浮かびあがりました。このようにして、彼自身飛行の実験にたずさわり、航空界初期の先駆者と呼ばれるようになったのです。

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