#ようこそ コレクション・ダイバーの世界へ
ミューゼオ・スクエアに公開されている「ようこそ コレクション・ダイバーの世界へ」に関する記事一覧です。ミューゼオ・スクエアは「愛用品が見つかる」をテーマにしたWebマガジンです。衣服や家具などの日々の暮らしを豊かにするプロダクトから、時代を照らす現代アートまで、ジャンルの枠を取り払って紹介します。

コカ・コーラグッズはアメリカの歴史を物語る
1969年のアメリカ。まだブレない軸が出来上がっていないみずみずしい感性に刺さったのがコカ・コーラのロゴだった。
アパレルメーカーの株式会社ジョイマークデザインは、代表の下山好誼(しもやまよしみ)さんが22歳の時に立ち上げた会社だ。2019年で創立50周年を迎える。
下山さんが会社経営と同じ年数続けていることがある。それがコカ・コーラグッズの収集。その数2万5000点以上。
「コカコーラは自分のものづくりの原点」そう下山さんは語る。世の中はモノ、モノ、モノで溢れていて、一つのモノに半世紀に渡って情熱を注ぎ続けるのは並大抵のことではない。22歳の青年に鮮烈なインパクトを残し、人生を方向付けたコカ・コーラグッズをご紹介。

レコードは、人生のBGM。6,000枚以上のアナログレコードを収集した栗原氏の、音楽とレコードに包まれて過ごした半生について。
「人間は母親の体の中にいる頃から音の記憶が残っているんです。年齢を重ねて痴呆症になって自分の名前も思い出せなくなってしまっても、若い頃に好きだった音楽を聞いて、記憶が蘇る様なこともあるんです。」
2018年11月某日。神奈川県某所、アメリカン・フォークを中心にアナログレコードを6,000枚以上所有する栗原氏のご自宅に伺い、お話を伺った。
栗原氏は学生時代からレコードを集め始め、レコード好きが高じてレコード会社に就職。現在も音楽に関わる仕事に携わっている、いわば音楽と共に人生を歩んできた人だ。
仕事も含めさまざまな音楽媒体に触れてきたが、最も愛着があるのは今でもアナログレコードだという。
「私にとってアナログレコードは人生のBGM」と語る栗原氏。
音楽配信サービスが当たり前になったいま、アナログレコードの魅力とはどんなところにあるのだろうか?
そして栗原氏にとっての音楽とは。

作り手の偏愛と熱量が溢れ出る腕時計。世にも奇妙な「GEEK WATCH」のお話
「その時はやってきた」。
これは、初代「Apple Watch」発売時のキャッチコピーだ。今や、老若男女がスマートフォンを握りしめ、何千何万の機能を持ち運ぶ時代が到来した。だが、そのはるか以前から腕に機能を集約するということは研究者たちの憧れであり夢だった。
もっとも象徴的なプロダクトは腕時計だろう。時を計るための機能に加え、どんな機能を搭載するかという競争にメーカーは技術の粋を尽くしてきた。
そんな作る側の熱量と偏愛とも呼ぶべきセンスが反映された腕時計を「ギーク・ウォッチ」と命名した男がいる。コレクターのドナルド・ムネアキ氏だ。
氏は南青山にあるワタリウム美術館の地下、「on Sundays」というミュージアムショップの一角に自作のアトリエを構え、そこにずらりと腕時計を並べて販売している。その数はなんと400本以上。
生産国やメーカーの垣根がなく、膨大な量のアーカイブ群から銘品を発掘するのは、並大抵の知識と労力ではできないはずだ。今回、「ギーク・ウォッチ」の背景や魅力について、ドナルド博士(敬意を込めて)に教鞭を振るっていただいた。

Mac34年の歴史を見つめてきたジャーナリストが語る「私がMacintoshに魅了され続けるわけ」。
1984年に初号機が発売され、姿を変えながら30年以上クリエイターの創作を支え続けてきたMacintosh。
Macの可能性にいち早く目をつけ、文章を通じ魅力を伝え続けてきたのがテクノロジーライターの大谷さんだ。多摩美術大学にご協力いただき、収蔵している歴代の機器を見せていただきつつ大谷さんがMacを愛用している理由を伺った。

ロシアの香りが漂う腕時計。エンドケイプさんが語る「ボストーク」の浪漫
ユーリィ・ガガーリンをのせ、1961年に人類初の有人宇宙飛行を成功させた宇宙船ボストーク1号。その名を冠した時計メーカーが、ボストークだ。
中でもコマンダスキー・シリーズは、ミリタリーウォッチらしい無骨さとノスタルジックなデザインの絶妙なバランスが、唯一無二の存在感を放つ。
1991年という旧ソ連の歴史的タイミングに偶然ボストークと出会って以来、今もボストークに惜しみない愛をそそぐクリエイターのエンドケイプさんに、ボストークの魅力を伺った。

対談「僕らが大人になった今、スポーツカードを集める理由」
長嶋茂雄、野茂英雄、デレク・ジーター、マイケル・ジョーダン、ロベルト・バッジョ、イチロー、松井秀喜。
スター選手は、いつの時代でも子供たちの憧れである。そんな憧れの選手たちは、スポーツカードとして発売され、それを手にした子供たちの宝物になる。
1990年頃から、スポーツカードは大きな進化を遂げ、今では大人も楽しめるコレクションとなっている。そんなスポーツカードの世界を知りたくて、日本最大のスポーツカード専門店「MINT」を訪れた。
手のひらサイズの小さなカードに、どうして世界中の大人が夢中になっているのか?
その答えを知りたくて、スポーツカードの対談をお願いしたのである。

ライター好きが集まる「FEEFクラブコンベンション」を訪れて分かった、Zippo・ライターが愛される理由。
私の記憶では、20世紀の映画にはタバコを吸うシーンが多かった。俳優の手元にはライターが映しだされ、自然な動作でタバコの火をつける。そんな姿に憧れた大人は、とても多かったのではないだろうか。
日本では、1980年〜90年に「モノマガジン」などがZippo(ジッポ)特集を組み、男性を中心にZippoブームが発生。日本でも、Zippoに代表される ”ライター” が、単なる喫煙道具という枠を飛び越え、コレクタブル・グッズとして認知されてきた。
今回は、そんなライター好きなコレクションダイバーが集まる年に1回のイベント「FEEFクラブコンベンション」に参加。ライターの魅力、Zippoを集める楽しさの秘密を探ってきた。

収集暦は15年。ジブリファンのくろすけさんが「非売品グッズ」を集めるわけ
日本を代表するアニメスタジオ「スタジオジブリ」。となりのトトロや天空の城ラピュタなど次々とヒット作品を生み出し、日本だけでなく世界中のファンを虜にしている。
そんなジブリ作品の魅力に触れたことで、他のファンとは一味違った活動を行っている人がいる。スタジオジブリの「非売品グッズ」を集めているコレクターのくろすけさんだ。

万年筆でイラストを。サトウヒロシ流、万年筆インクの楽しみ方
万年筆は「文字を書くために生まれた道具」だ。しかし、最近では絵を描くツールとして使っている人が出てきている。
その一人が万年筆画家のサトウヒロシさん。万年筆でイラストを描く楽しみ方を語ってもらいつつ、愛用のインクや紙を見せてもらった。

その日の気分で異なる書き味を愉しむ。「萬年筆くらぶ」主宰が語る、万年筆の魅力とは。
「万年筆が10本あれば、10通りの書き味がある――。」そう語るのは、愛好家たちの集うサロン「萬年筆くらぶ」を主宰する中谷でべそさん。ご自身が持つ万年筆に対する思い入れを、存分に語っていただいた。

時代とつくり手の想いを反映する小さな宝石。ボタン専門店「CO-」の店主が語るアンティーク・ボタンの魅力とは。
シャツやジャケット、カバンなど、日頃身に付けるアイテムになくてはならない存在であるボタン。時代をさかのぼってそのひとつひとつに焦点を当ててみると、驚くほどの多様性にあふれている。アンティーク・ヴィンテージボタンを中心に扱うボタン専門店「CO-」の店主、小坂直子さんにその魅力を語ってもらった。

イギリスの鉄道模型ならではの魅力。同じ島国でありながら、日本と異なる鉄道事情に惹かれて
人々を、乗せ世界中を走る列車。国や地域ごとの特色豊かな鉄道文化を反映するように、また鉄道模型の世界も奥が深い。今回は日本でも数少ないイギリスの鉄道模型の愛好家、上原さんにその魅力を語っていただいた。

なべやかんさん所有のポップでかわいいソフビが大集合!ソフビの魅力を聞いた
得体のしれない存在として描かれる怪獣たち。だが、画面を抜け出し、ソフトビニール人形(以下ソフビ)になるとかわいらしさが生まれる。お笑い芸人のなべやかんさんもソフビを愛する1人。中でもブルマァク、マルサンのソフビは力を入れて集めているそう。怪獣フィギュアを集めて36年というなべやかんさんに、ブルマァクフィギュアの魅力について伺った。

所有ギターは約300本!ギタリスト・野村義男さんが語る「私がギターを集める理由」。
20世紀の音楽シーンにおいて、欠かせないアイテムのひとつであるエレクトリック・ギター(以下、エレキギター)。プレイヤーの感性をダイレクトに音へ変換する、シンプルかつアトラクティブなこの楽器の虜になっている方も多いはずだ。今回はギター愛好家として名高い野村義男さん(愛称はよっちゃん)に、その魅力を語ってもらった。

手のひらにフィットする自分だけの「お守り」。数多くのライターを所有する愛好家、渡部さんが語るZIPPOの魅力とは。
世界で最も有名なライター、それはZIPPOにほかならない。激動の20世紀の中で人々の心に火を灯し続けてきたZIPPOは、今も実用品として、コレクターズアイテムとして愛され続けている。収集を始めてから25年以上、膨大なコレクションを所有する渡部さんに、その魅力を語ってもらった。