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名作椅子の解体新書:見えない部分にこそ技術がある。名作たる理由が、分解する、剥がす、組み立てる、張り替えることで見えてくる!

誠文堂新光社 2020年

各椅子の特徴、構造、デザイナーの思いなどを探る

ザ・チェアなど名作椅子と呼ばれている椅子や、フィン・ユールなどの著名デザイナーがデザインした椅子について、解体(分解)、組立、座の張り替えなどの工程を写真入りで詳細に紹介します(*椅子によって、解体のみ、解体・組立、布(革)張りの剥がし等々のパターンあり)。

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家具修理の専門家から学ぶ「リペア論2.0」。原状回復の先にある醍醐味_image

家具修理の専門家から学ぶ「リペア論2.0」。原状回復の先にある醍醐味

祖父母のところへ遊びに行くと、たいていどこの家にも一つは古いタンスがあって、「これは代々我が家に伝える桐タンスで〜」なんてウンチクが飛び出すこともしばしば……。

そんな時代をはるか昔に感じるほど世の中が進歩し、今では修理を重ねて愛用してきた和家具よりも、DIY気分で組み立てる北欧ブランドの家具の方が身近になった。

「家具は、洋服や革靴と同じように生活を豊かにする道具」。

そう考えれば、安価にオシャレな家具を手にいれて壊れたら売るというライフスタイルも自然なのかもしれない。

ところが、家具の楽しみ方にはまだまだその先があるらしい。品質の良いものを手にいれて修理を重ねて長く愛用するというのも一つの楽しみ方ではあるが、どうやらさらにその先の醍醐味があるようだ。

「家具は、もっと楽しむことができる」。

その想いを世に伝えるべく、自身の知識と経験をフル活用した家具のリペアサービスをスタートした西原弘貴さんは、家具の修理・修繕やワークショップを通じて、持ち主と家具の新たな関係性を提案し続けている。

そんな西原さんだからこそ、家具の楽しみ方を二倍にも三倍にも膨らませる術を持っている。言うなれば、「リペア論2.0」。今回は、私たちが想像する家具リペアの一歩先を行く楽しみ方を教えてもらった。

世界に一つだけの一脚にカスタム! 椅子の生地張り替えのススメ_image

世界に一つだけの一脚にカスタム! 椅子の生地張り替えのススメ

洋服の裾丈を直したり、革靴のソールを替える話はよく聞くが、椅子のシート生地をカスタムしたという話はなかなか聞かない。

ところが、意外にもカスタムのハードルはそこまで高くないのだという。

しかも、世界中の面白い生地や、自分で持ち込んだ生地まで使うことができるなんて……。これはモノ好き諸兄にとってたまらないはずだ!

そんな素敵なサービスを提供しているのは、リペアやワークショップを通じて家具の楽しさを発信する「Fizz Repair Works」。

代表の西原弘貴さんに、カスタムの魅力を教えていただきました。

知っているようで意外と知らない。家具メンテナンスのいろは_image

知っているようで意外と知らない。家具メンテナンスのいろは

ダイニングテーブルや椅子、キャビネットなど、自宅にある家具には木を加工して作られているものや、そこに布地やレザーなどの異素材を組み合わせてあるものが多い。

天然素材である以上、素材の味わいを楽しめることと経年劣化をしてしまうことは表裏一体。

そして、家具はあくまで生活を豊かにするための道具なので、愛用すればするほど、汚れたり傷が付いたりしてしまうのは仕方のないことだ。

だからこそ、洋服や革靴と同じように日頃のちょっとしたメンテナンスが大切。適度なケアで良い状態をキープすれば、気持ち良く長く使い続けることができる。

そこで、今回は家具リペアの達人であるFizz Repair Worksの代表・西原弘貴さんにお願いし、家庭でできる簡単なメンテナンスと揃えておきたいケア用品を教えていただいた。