椅子づくり百年物語―床屋の椅子からデザイナーズチェアーまで (百の知恵双書)
OM出版 2005年
歴史を彩った椅子から世界で活躍するデザイナーの椅子、そして暮しのなかの椅子まで。類書のない、椅子の物語であり技術史である。
床屋の椅子は、いつから坐り心地がよくなったのか。旧帝国ホテルの設計者、フランク・ロイド・ライトが自らデザインした椅子に込めたものは。体の大きなマッカーサーが日本上陸後に使った椅子と、体の小さな吉田茂が愛用した椅子の違い。この一〇年で、自動車のシートはどのように変わったか。椅子の試作開発に永年携わる職人・宮本茂紀が、半世紀にわたって関わった椅子を、ものづくりの現場にいる者ならではの経験と洞察力で語る。