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季節の変わり目に活躍する相棒。イタリアンデザインが目を引く業務用アイロン。_image
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季節の変わり目に活躍する相棒。イタリアンデザインが目を引く業務用アイロン。

世にはさまざまな収集癖をもつ人がいますが、我が編集部にも強いこだわりがあるモノ好きがここにひとり。他の人からは何と言われても、好きなモノはやっぱり好き。Muuseo Square編集長・成松が自身の愛用品をひっそりと語る連載です。今回は、衣替えのシーズンに活躍する相棒についてです。

取材日: 2016年3月8日

取材/廣瀬 文

MuuseoSquareイメージ
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冬から春へ移りゆく季節の変わり目、自分の中で恒例になっている儀式のようなものがある。
冬の間この身を包んでくれたスーツやジャケット、コート。衣替えをしてクローゼットの奥へと収納するこのタイミングに一斉にアイロンがけをする。

その儀式という手入れの相棒がジューキのベビーロック ボイラーセパレート型ハイパワースチームアイロン(AR20型)。

◆ジューキとは◆
家庭用および業務用のアイロンをはじめ生活関連機器を取り扱う日本の専門商社。主力ブランドに「baby lock(ベビーロック)」(登録商標)シリーズがある。

出合いは20年ほど前。ジャケットやスーツをオーダーメイドで作るようになって、自分専用のアイロンを探していたときだ。生活用品を扱う店舗でぱっと目に止まった2台のアイロンがあった。1台は白いボディのアリエテ社プロフェッショナルプラス(6299/2)、そしてもう一台がイエローの差し色が効いたジューキ社ベビーロックハイパースチームアイロン(AR20型)。AR20型は異様な雰囲気を放つほど大きく存在感があった。心は大きく揺さぶられた。しかし、結局そのときは、自宅で取扱いやすい6299/2型を選んだ。もちろんその選択には満足したのだが、常に頭のどこかでAR20型がちらついていた。10年ほどの月日を経ても思いは廃れず、ついにこのAR20型を手にした。
ちなみに、私が手に入れたAR20型は、もともとはイタリアのアリエテ社でつくられていたものと推測される

通常のアイロンとは比較にならない大きさに派手なカラー。まるで宇宙船のようなフォルムに初めて出合ったそのときから心を奪われていた。

◆アリエテとは◆
イタリアの家電メーカー・デロンギグループに属する、家電ブランド。
日本では以前、ジューキ株式会社と提携し販売されていた。現在は一部モデルがデロンギから販売されている。

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第一印象は見た目だが、もちろん機能面でも大きく惹かれたポイントがある。
スチームの威力である。
セパレート式の加圧ボイラーで水を沸騰させてから蒸気を発生させる構造で、強力スチームを連続噴出することができる。またタンクの水量が大きいためスチームの噴出時間も非常に長い。それこそ波動砲を発射する宇宙戦艦のようでもある。シューと威勢の良い音を出しながら、頑固なシワや衣類に潜む虫の卵を駆逐する。

恒例の儀式では、一枚一枚洋服を手に取りながら、そのシーズンの礼をする。

感謝をこめながら強力スチームを吹きかける。クッタリとしていたツイードやカシミアの毛足の繊維もふっくらと蘇る。心なしか洋服も喜んでいるように思えて、この手入れが結構好きだ。

今では衣替えの時期や、結婚式などのハレの日の前日にこのアイロンを使うのが習慣になっている。毎日使うものではないからこそ時折握るアイロンは「さぁやるぞ!」と気持ちを高めてくれるものが良い。私にとってこのAR20は、まさにそうした相棒と言ってよい。

写真左/最初に買ったボイラー内蔵型のアイロン・アリエテ社6299/2型。現在はデロンギから6299/2N型として販売されている。AR20と並べてみると大きさに随分違いがあることがわかる。

写真左/最初に買ったボイラー内蔵型のアイロン・アリエテ社6299/2型。現在はデロンギから6299/2N型として販売されている。AR20と並べてみると大きさに随分違いがあることがわかる。

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