靴磨き選手権大会2019本選のルール
<磨き部門>
制限時間:20分間
シューズ:大会規定の1足(両足)
道具:大会公式グッズ、クロス(参加者持ち込み)、ブラシ3本まで(参加持ち込み)
審査基準:光沢感・全体のバランス・所作の3項目に審査員独自の視点で評価
<カラーリング部門>
制限時間:90分間
シューズ:大会規定の1足(両足)
道具:参加者持ち込み
審査に関して:当日発表
靴磨き選手権大会2018の様子
靴磨き職人の装いは一つの見どころ
くすみ
第二回の本選まであと約1ヶ月(編集部注:インタビュー時)ですね。大会を振り返って、印象に残っていることはありますか?
長谷川
生配信されたニコニコ動画のコメントで「髪型大会」と書かれていましたよね。
田代
第一回大会の冒頭ですよね(笑)。
長谷川
僕も気合入りすぎて髪の毛ガチガチにしたんです。ジェル多めにして。
長谷川 裕也さん。靴磨き職人。靴磨き選手権大会アドバイザー。2004年から丸の内の路上で靴磨きを始め、2008年南青山にバーカウンタースタイルの靴磨き店Brift H(ブリフトアッシュ)を立ち上げる。2017年、靴磨き世界大会「ワールドチャンピオンシップ」で世界チャンピオンとなる。靴磨き選手権大会では田代さんとともにMCも務める。
田代
信じられないくらい…ガッチガチでしたね(笑)。
長谷川
そこそこ突っ込まれちゃいました(笑)。第二回の予選会では、「ツーブロック多いな」というコメントがありましたね。
田代
装いは皆さんホントに個性的ですね。
長谷川
その辺も見所です。
田代
「ファッションとか靴を見たい」というコメントもいただいていまして、2月の本選では足元とかも紹介しようと思っているんです。
田代 径大さん。ISETAN MEN’S net編集長。靴磨き選手権大会の仕掛け人。入社から9年間、伊勢丹新宿店メンズ館等で紳士靴の販売や商品企画を担当。その後、新規事業開発に携わり現職。イセタンメンズのオウンドメディアやSNSなどのメディア運営を行なうかたわら、靴文化の発展に向けた活動を行なう。靴磨き選手権大会では長谷川さんとともにMCも務める。
長谷川
最近ずーっと言っているんですけど、登場シーンですね。欽ちゃんの仮装大賞を意識したいなと思っています。
くすみ
印象に残りますね。
長谷川
おふざけしたいわけではないんです。選手のパーソナリティーをもっと知ってもらうという意味で、そこは見所にしたいです。
田代
本選では磨きの時間も20分に増えますし。
長谷川
予選は磨き時間10分と短かかったので、話しかけて手が止まってしまうのもどうかと思い控えめにしていたんですけど、本選に出場される方にはがっつりお話を聞いていきます。
予選会では競技後に選手に残ってもらいインタビューしましたね。田代さんは印象に残っている選手はいらっしゃいますか?
田代
残念ながら本選には残らなかったのですが、バロン阿部(
@baron_abe_shoes)さん。
インタビューした時に、靴をコツコツと叩いていた人を覚えていますか?あの方はキャラを貫き通していたなと。もちろん勝ちにいっていたんですけど。
長谷川
「五反田のスナックで靴を磨いている」と話していましたよね。僕も印象に残っています。
くすみ
「ブレイクダンサーの方に美しい所作を教わった」ともコメントしていました。
くすみさん。革靴ジャーナリスト。1986年愛知県生まれ。趣味で靴を磨いて9年。革靴・靴磨きに関して自身のブログで情報発信をしている。
田代
磨き方はいかがでした?個人的には予選を通過したアマチュアの林 晃至さんの、プロの方々の所作とは異なる細かい動きが印象的でした。
長谷川
上手でしたね。本選に出場する12名のうち、アマチュアの方が2名(林 晃至さん、藤岡 輝寸さん)いらっしゃるので、そこは見どころですね。
田代
もはや、アマチュアというのが失礼なくらいのテクニックですからね。
長谷川
応援する人がいた方が楽しいと思うんです。甲子園みたいに、次回は選手の出身地とか活動拠点とかもプロフィールとして紹介しましょうか。
くすみ
プロフィールいいですね。
長谷川
靴磨き職人にはいろいろな経歴の人がいるんです。ウチ(Brift H)でも3人ほど職人を増やすんですけど、みんな高学歴ですね。早稲田大学、明治大学などの一流大学を出て、一流企業で働いてきた方々。
それがいいという話ではないんですけど、時代は変わってきたと感じます。「なんで靴磨き職人をやっているんですか?」という動機も興味を持つきっかけになるかもしれないです。
第二回大会は、登場シーンから見逃せない!
長谷川
いま、選手も観客も真剣な雰囲気じゃないですか。もうちょっとエンタメ性を高めるためにも入場の時には盛大な拍手があったらいいですね。「広島から来た安倍春輝(
@haruki.abe)ー!!!」みたいに言いましょうか。
田代
長谷川さん、それプロレスじゃないですか(笑)。
長谷川
体重言います?パウンド。
田代
MCで選手側も観客側も盛り上げていければと。
長谷川
乱入があったりとかですね。
田代
いや、もうプロレスです。それはプロレスなんですよ。
長谷川
「おい!」「なんだよ!」って。やっぱり笑いは少なからず必要だと思うんです。
長谷川
予選会で実施した目隠しして靴を磨くエキシビジョンも、面白いデザインの目隠しを用意しましたね。
田代
正直なところ、あれを決めるのに一番時間かけましたもんね(笑)。
長谷川
見ていて飽きさせないのも大事です。じゃないと広がっていかない。釣り番組とか見ていても、プロの釣り師は喋るのがうまいんです。キャラが立っていて。ブラックバスにチューしたりとか。
田代
個性ですね。
長谷川
僕らも、出場者の方々に「個性を出してもオッケーですよ」という雰囲気づくりをしていかないとですね。
田代
盛り上げましょう。
靴磨き職人に求める美しい所作とは?
くすみ
今回の大会の審査の基準は、光沢、バランス、所作の3つですが、審査員の方は具体的にどこを見ているのでしょうか。
長谷川
審査はロンドンで開催された靴磨き世界大会をある程度踏襲しています。光沢はわかりやすい目安です。
あと、つま先と踵だけピカピカにしていても、素人っぽい感じになってしまうのでどれだけ自然に光沢のバランスが取れているかも重要です。髪型が、一部分だけセットしてもかっこよくならないのと一緒です。
田代
そうですね。
長谷川
所作はフィギュアスケートでいう芸術点的です。所作は人によって好みがあったりもするので、採点に入れるかどうかは賛否両論ありました。
ただ、靴磨き文化を育てるためには、見ていて気持ちの良い方がより発展していくのではないかということで、所作も採点項目に入れています。
加えて審査員点もあるんですけど、それは日本だけです。日本の靴磨き職人のレベルは高いので、基準点だけでは同点になる可能性もあると考え、「誰に磨いてほしいか」という審査員点を加えました。
田代さん、どうですか?
田代
今大会の目的は「靴と靴磨き文化の発展」なので、発展していくために職人の方々に求められるであろうポイントを項目に入れました。
靴磨きは隠れてやるものではなくて、お客さまの目の前でやるものです。磨いている姿が滑稽だと、靴がすごく綺麗でもお客さまからしたら嬉しさが半減します。
具体的には、「見ていて美しい」や「動きに無駄がない」などが評価されるかなと。
長谷川
靴磨きに限らず、卓越した人は動きに無駄がないですよね。
くすみ
確かに。
靴磨き選手権大会2019予選会の様子
長谷川
所作の美しさは磨きのクオリティとイコールになると思います。
田代
光沢感についてお話しすると、予選会では課題靴で長谷川さんが見本を作ったんです。そのこともあり、審査にブレがなかったですよね。
長谷川
靴磨き職人から見た100点と、審査員の100点は当然違うんです。審査には基準があった方がいいということで、スコッチグレインの靴を磨いて基準を作りました。
田代
長谷川さん、予選の日の朝に5分くらいで仕上げてました。
長谷川
くすみさんの靴をお借りしてもいいですか?ようは、つま先をグラデーションつけて磨いたんです。つま先の一番光沢がある部分くらい磨けていたら満点、その隣を4点、その隣を3点、、、という感じで基準を作りました。
選手が手に取るシューケア用品にも注目
くすみ
どのシューケア用品を選ぶのかによって、磨きの方向性も変わってきそうです。
長谷川
本大会ではR&D、コロンブス、ルボウの3社からクリーナー、クリーム、ワックスを提供していただいています。出場者は、その中から無制限に選んで使えます。
靴磨きの基本的な工程は、汚れおとし、栄養補給、艶出し。その三大工程はできるようにしています。
大会で磨くのは新品の靴。クリーナーを使うか使わないかはケアに対する出場者それぞれのポリシーがあると思います。
第一回大会は布だけ持ち込みOKでブラシは運営側で用意しましたが、第二回からは布に加えてブラシも持ち込みOKにしました。
大会で使用されるM.モゥブレィの靴クリームとワックス、イングリッシュギルドの靴クリーム。提供は株式会社R&D。
大会で使用されるBoot Blackの靴クリームとワックス。提供は株式会社コロンブス。
大会で使用されるサフィールノワールの靴クリームとワックス。提供は株式会社ルボウ。
田代
ブラシは、普段使い慣れているものを使用した方がクオリティが高まるのではないかということです。
長谷川
ブラシに硬いワックスを塗りつけるような仕込みとか懸念されていましたよね。
秋山のヌルヌルじゃないですけど。
田代
秋山ヌルヌル事件の話していましたね。
秋山のヌルヌル
総合格闘家の秋山成勲が、2006年12月31日、K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!で犯した反則行為のこと。ルールでは、試合前に体に何かを塗る事自体を禁止しているが、秋山はワセリンやグリセリンが含まれているスキンクリームを身体に塗布し、桜庭和志と対戦した。
長谷川
「あれ、すべる」みたいな(笑)。
田代
「秋山ヌルヌルしてる」みたいな(笑)。
長谷川
「あいつのブラシ、なんかすげえ光るぞ!」みたいな。そんなことしてくる人はいないとは思うんですけどね。一応チェックはしています。
各企業が素晴らしい製品を提供してくださっているので、選手ごとに選ぶシューケア用品が異なるのは一つ見どころになるのではないでしょうか。
田代
選手はメーカーごとの特性を把握して使っているので、道具に注目してみると面白いんじゃないかなと。
長谷川
予選は10分という時間制限だったので、クリーナーでケアしている時間はなかったかと思いますが、本選は20分という時間制限なので、予選よりも選手ごとの特徴が出ると思います。
田代
予選では皆さんすぐにワックスを使っていましたね。
長谷川
靴を磨く上では、まず革の見極めが大前提にあります。「この革はワックスが膜になってこないだろうな」という場合はまずクリームを塗ってベースを作らなければならないんです。油分を入れるとワックスがのっていきやすくなるので、やはり革の見極めは最重要です。
第一回大会で優勝した石見さんがBoot Blackを使っていたこともあってか、予選会ではBoot Blackを使用する選手が多かった気がします。各メーカーのワックスの中でロウ分が一番多く硬いのはBoot Blackですね。
Boot Black「SHOE CREAM」
Boot Black「SHOE POLISH」
田代
硬いと光沢が出やすいんです。
長谷川
短時間で光らせるには、ロウをはやく結晶化させる必要があります。そのためには硬い方がいいんですね。
トラディショナルワックスは硬い一方で粘り気もあるので、扱いにくいところもありますが、使い慣れれば光りやすいと思います。
M.モゥブレィ「トラディショナルワックス」
田代
マリオカートで言うクッパですね。スピードは出るけど、一回失敗すると辛い。「爆発力を求めるならば、トラディショナルワックスは結構いけるぞ」ということですね。
長谷川
扱いが難しいから、使いこなせないんですよね。使い慣れていると強いと思います。Boot Blackはスタートが早いベビーマリオですね。
田代
サフィールノワールはどうですか?
長谷川
サフィールノワールのクリームは油分が多いので光らせるのに向いています。サフィールノワールのワックスは比較的トロトロなので扱いが難しい。でもやり込んでいる人には有利。
サフィールノワール「クレム1925」
サフィールノワール「ビーズワックスポリッシュ」
田代
M.モゥブレィのクリームはいかがですか?
長谷川
乳化性で水が入っているので、油性の靴クリームよりはワックスののりは落ちます。もちろん、通常磨くぶんには保湿効果もありますしすごくいい製品です。
M.モゥブレィ「シュークリームジャー」
田代
Boot Blackのハイシャインコートはどうですか?
長谷川
これは加速する床みたいなものですよ。
左からBoot Black「HIGH SHINE BASE」Boot Black「HIGH SHINE COAT」
くすみ
(笑)。
田代
でものりにくいんですよね?
長谷川
ちょっと工夫しないといけない。結局は革の見極めと道具をどこまで研究しているかに尽きます。それに加えて、磨きの技術が求められます。
田代
洞察力が必要ですね。大会では競技に入る少し前に課題靴を見てもらっているんです。
長谷川
やはり経験値がある方が有利なんですよね。
田代
今回の課題靴は難しくしています。革の見極めはしづらくなるんじゃないかな。
長谷川
黒は光沢のムラが出やすくて磨きの技術が試される一方、茶色は色の表情がわかりやすくて磨き上がった時に個性が出てくる。そこも注目ですね。
コニャックの靴を使用した第一回大会の決勝では緑とかパープルとかのクリームも用意していたんですけど、誰も選ばず。
田代
着色をするならばアーティストパレットになるんですかね?
長谷川
そうですね。アーティストパレットとクレム1925ですかね。アーティストパレットには比較的華やかな色味がある一方、クレム1925は全体的に上品な色味が揃っています。使いわけしてうまく色付けしていただけるといいですね。
Boot Black「Artist Palette」
サフィールノワール「クレム1925」
くすみ
選手の方々が20分をどう使うのかは気になります。
田代
早い段階でクロスを巻いて水を使う人もいれば、最後まで粘って粘って粘って膜を作って仕上げる人もいますよね。
長谷川
時間配分は競馬に近いかもしれないですね。
田代
追い込み型と、先行逃げ切り型と。
長谷川
全体の流れは多分みんな一緒なんですよね。ベースを指で塗って、ワックス。布を巻くと、「スパートに入ったな」というポイントなんです。
僕の中では布を巻く瞬間はマラソン選手の高橋尚子がサングラスを投げる瞬間みたいなものですね。
くすみ
(笑)。
長谷川
「スイッチオン!」みたいな。
田代
ラストスパートかけるやつですね。
応援する人を見つけよう!
くすみ
今後取り組んで行きたいことはありますか?今年はカラーリング部門も新たに生まれました。
田代
この大会をただの靴磨き大会にはしたくないんです。
以前のインタビューでもお話ししましたが、オリンピックみたいに盛り上げていきたい。そのための新しい取り組みとして、カラーリング部門を実施します。
長谷川
1時間半、ヌメ革の靴を染めていただきます。
田代
カラーリング部門は持ち込み自由です。染色する靴はCARMINA(カルミーナ)の、5アイレットのホールカット。
今回のために作っていただいた、ソールもノーペイント仕様の靴です。色付けするのがもったいないくらいの完成度です!
くすみ
お題はあるのでしょうか。
田代
お題は"銀座"です。
くすみ
銀座!
田代
銀座の「艶」と「華」。カラーリング部門に関しては、技術的な要素よりは感性的な項目で審査していただこうと考えています。なので、オーディエンス票も入れたいなと…。
長谷川
オーディエンスの人気は大事ですね。
田代
どうやって審査するかはまだ検討中になりますが、是非オーディエンスの声も取り入れられたらいいですね。大会の今後という点では、長谷川さんいかがですか?
長谷川
懸念しているのが、一回出場した人が出なくなっていくことです。日本一というならば、本当に日本一じゃないといけないと思うんですよ。昨年優勝した石見さんは、今回審査員として運営側に入っていただいていますけど。
田代
なるほど、なるほど。
靴磨き選手権大会2019予選会の様子
長谷川
このままだと価値がどんどん下がっていくと思います。次回は過去でた人たちも巻き込まないと。だから僕も「次回出場します」と予選会で言ったんです。大会で優勝したら、自信を持って日本一だと言えるような場にならなければいけない。
田代
いつか頂点同士がぶつかり合わなければならないんです。「前回優勝者は準決勝なしで決勝から」とかルールを決めて、次回は実施したいですね。
長谷川
頂上決戦はあったら面白いと思います。じゃないと
千葉スペシャルの千葉尊さんとか、
井上源太郎さんとか出ていただけないんで。いまあげたベテランの方々は大会には出場されていませんが、すごく上手なんですよ。
くすみ
そうなんですね!
長谷川
千葉さんとか源さんは上手なんです。本当に上手なんですよ。
くすみ
最後に「ここは注目してほしい!」というポイントをお願いします。
田代
初めて見る方は、磨きに集中しちゃうとよくわからなくなると思います。
見た目だったりしゃべっている内容に興味を持ってもらい、まずはファンになってもらう努力をしていただけると面白いのではないでしょうか。応援する人がいると、その人を軸に他の人を見ることができるので。
長谷川
本選は10月の予選大会から4ヶ月空いているんです。僕の周りでも、新井田 隆(
@ryuniita)くんとか中島 孝之(
@nakajimanakaji)さんとか、みんなすごい頑張って練習しています。10月からどれくらい成長しているかは見どころではないでしょうか。
予選会をニコニコ動画でちらっとでも見ていただけるとより楽しめるのではないかと思います。
田代
4ヶ月の間どんな練習をしてきたのかは、僕たちも聞いていきます。
長谷川
僕は本選に出場する12人のうち、半分以上の方と予選会が終わってから会っていますけど、多くの人がスランプに落ちいっていますね。
「やり込んで、考えすぎて靴磨きがわからなくなっちゃいました」とよく耳にします。それくらい、皆さん努力されているので、ぜひ本選を楽しみにしていてください!
くすみさんのブログでは靴磨き選手権大会2019予選会の様子がレポートされています。合わせてご覧ください。
終わりに
大会の見どころについて、主催のお二人の目線でお話を伺えたのは新鮮でおもしろかったです。限られた時間の中で、長谷川さんのボケと田代さんのツッコミの応酬をなるべく妨げないインタビューを心がけました(笑)。
靴磨きにあまり触れたことがない方は、磨いた靴の仕上がりだけでなく、MCのお二人や出場者のパーソナリティーが靴磨きに触れるひとつのきっかけになると思います。2/16の本選当日のお二人のMCも必見です。カラーリング部門が追加されたりと、今後ますます発展していく靴磨き界をもっと多くの人に知っていただけることを願っています。