靴磨き初心者に捧ぐ。靴磨き選手権大会を10倍楽しむ見どころガイド

モデレーター/くすみ
文/佐々木健人
物品提供/株式会社R&D,株式会社コロンブス,株式会社ルボウ

靴磨き初心者に捧ぐ。靴磨き選手権大会を10倍楽しむ見どころガイド_image

2019年2月16日に銀座三越で開催される「靴磨き選手権大会2019」は、日本一の靴磨き職人を決める大会です。

第一回の「靴磨き選手権大会2018」は、会場に人が収まらず、立ち見でモニターで様子を見守る人がでるほどの盛況っぷり。靴磨きへの関心の高さが伺えるイベントとなりました。

靴が目の前で光沢を帯びていく様子や、選手の真剣な表情など、靴磨きを日頃嗜んでいない人でももちろん楽しめる本大会。さらにもう一歩踏み込んで、プロから見た視点、例えば審査のポイントや道具の違いなどを理解して観戦できたらより大会を味わい尽くせるかも?

そこで、今回は靴磨き初心者に向けて「大会を10倍楽しむためのポイント」を、MCのBrift Hの長谷川裕也さんと三越伊勢丹の田代径大さんに伺います。

大会当日は進行に徹しているものの、お二人とも靴磨きにかける情熱には並々ならぬものがあります。ぜひ見どころを教えていただきたい!

インタビュアーは、革靴ジャーナリストのくすみさん。90分間に渡ってお話いただいた内容をギュッと凝縮してお届けします。

靴磨き選手権大会2019本選のルール

<磨き部門>
制限時間:20分間
シューズ:大会規定の1足(両足)
道具:大会公式グッズ、クロス(参加者持ち込み)、ブラシ3本まで(参加持ち込み)
審査基準:光沢感・全体のバランス・所作の3項目に審査員独自の視点で評価

<カラーリング部門>
制限時間:90分間
シューズ:大会規定の1足(両足)
道具:参加者持ち込み
審査に関して:当日発表

靴磨き選手権大会2018の様子

靴磨き選手権大会2018の様子

靴磨き職人の装いは一つの見どころ

File

くすみ

第二回の本選まであと約1ヶ月(編集部注:インタビュー時)ですね。大会を振り返って、印象に残っていることはありますか?
File

長谷川

生配信されたニコニコ動画のコメントで「髪型大会」と書かれていましたよね。
File

田代

第一回大会の冒頭ですよね(笑)。
File

長谷川

僕も気合入りすぎて髪の毛ガチガチにしたんです。ジェル多めにして。
長谷川 裕也さん。靴磨き職人。靴磨き選手権大会アドバイザー。2004年から丸の内の路上で靴磨きを始め、2008年南青山にバーカウンタースタイルの靴磨き店Brift H(ブリフトアッシュ)を立ち上げる。2017年、靴磨き世界大会「ワールドチャンピオンシップ」で世界チャンピオンとなる。靴磨き選手権大会では田代さんとともにMCも務める。

長谷川 裕也さん。靴磨き職人。靴磨き選手権大会アドバイザー。2004年から丸の内の路上で靴磨きを始め、2008年南青山にバーカウンタースタイルの靴磨き店Brift H(ブリフトアッシュ)を立ち上げる。2017年、靴磨き世界大会「ワールドチャンピオンシップ」で世界チャンピオンとなる。靴磨き選手権大会では田代さんとともにMCも務める。

File

田代

信じられないくらい…ガッチガチでしたね(笑)。
File

長谷川

そこそこ突っ込まれちゃいました(笑)。第二回の予選会では、「ツーブロック多いな」というコメントがありましたね。
File

田代

装いは皆さんホントに個性的ですね。
File

長谷川

その辺も見所です。
File

田代

「ファッションとか靴を見たい」というコメントもいただいていまして、2月の本選では足元とかも紹介しようと思っているんです。
田代 径大さん。ISETAN MEN’S net編集長。靴磨き選手権大会の仕掛け人。入社から9年間、伊勢丹新宿店メンズ館等で紳士靴の販売や商品企画を担当。その後、新規事業開発に携わり現職。イセタンメンズのオウンドメディアやSNSなどのメディア運営を行なうかたわら、靴文化の発展に向けた活動を行なう。靴磨き選手権大会では長谷川さんとともにMCも務める。

田代 径大さん。ISETAN MEN’S net編集長。靴磨き選手権大会の仕掛け人。入社から9年間、伊勢丹新宿店メンズ館等で紳士靴の販売や商品企画を担当。その後、新規事業開発に携わり現職。イセタンメンズのオウンドメディアやSNSなどのメディア運営を行なうかたわら、靴文化の発展に向けた活動を行なう。靴磨き選手権大会では長谷川さんとともにMCも務める。

File

長谷川

最近ずーっと言っているんですけど、登場シーンですね。欽ちゃんの仮装大賞を意識したいなと思っています。
File

くすみ

印象に残りますね。
File

長谷川

おふざけしたいわけではないんです。選手のパーソナリティーをもっと知ってもらうという意味で、そこは見所にしたいです。
File

田代

本選では磨きの時間も20分に増えますし。
File

長谷川

予選は磨き時間10分と短かかったので、話しかけて手が止まってしまうのもどうかと思い控えめにしていたんですけど、本選に出場される方にはがっつりお話を聞いていきます。

予選会では競技後に選手に残ってもらいインタビューしましたね。田代さんは印象に残っている選手はいらっしゃいますか?
File

田代

残念ながら本選には残らなかったのですが、バロン阿部(@baron_abe_shoes)さん。

インタビューした時に、靴をコツコツと叩いていた人を覚えていますか?あの方はキャラを貫き通していたなと。もちろん勝ちにいっていたんですけど。
File

長谷川

「五反田のスナックで靴を磨いている」と話していましたよね。僕も印象に残っています。
File

くすみ

「ブレイクダンサーの方に美しい所作を教わった」ともコメントしていました。
くすみさん。革靴ジャーナリスト。1986年愛知県生まれ。趣味で靴を磨いて9年。革靴・靴磨きに関して自身のブログで情報発信をしている。

くすみさん。革靴ジャーナリスト。1986年愛知県生まれ。趣味で靴を磨いて9年。革靴・靴磨きに関して自身のブログで情報発信をしている。

File

長谷川

あとは、ラギットな格好をされていた松下 直貴(@naoki_bigfoot)さん。彼も素敵でしたよね。
File

田代

磨き方はいかがでした?個人的には予選を通過したアマチュアの林 晃至さんの、プロの方々の所作とは異なる細かい動きが印象的でした。
File

長谷川

上手でしたね。本選に出場する12名のうち、アマチュアの方が2名(林 晃至さん、藤岡 輝寸さん)いらっしゃるので、そこは見どころですね。
File

田代

もはや、アマチュアというのが失礼なくらいのテクニックですからね。
File

長谷川

応援する人がいた方が楽しいと思うんです。甲子園みたいに、次回は選手の出身地とか活動拠点とかもプロフィールとして紹介しましょうか。
File

くすみ

プロフィールいいですね。
File

長谷川

靴磨き職人にはいろいろな経歴の人がいるんです。ウチ(Brift H)でも3人ほど職人を増やすんですけど、みんな高学歴ですね。早稲田大学、明治大学などの一流大学を出て、一流企業で働いてきた方々。

それがいいという話ではないんですけど、時代は変わってきたと感じます。「なんで靴磨き職人をやっているんですか?」という動機も興味を持つきっかけになるかもしれないです。

第二回大会は、登場シーンから見逃せない!

File

長谷川

いま、選手も観客も真剣な雰囲気じゃないですか。もうちょっとエンタメ性を高めるためにも入場の時には盛大な拍手があったらいいですね。「広島から来た安倍春輝(@haruki.abe)ー!!!」みたいに言いましょうか。
File

田代

長谷川さん、それプロレスじゃないですか(笑)。
File

長谷川

体重言います?パウンド。
File

田代

MCで選手側も観客側も盛り上げていければと。
File

長谷川

乱入があったりとかですね。
File

田代

いや、もうプロレスです。それはプロレスなんですよ。
File

長谷川

「おい!」「なんだよ!」って。やっぱり笑いは少なからず必要だと思うんです。
MuuseoSquareイメージ
File

長谷川

予選会で実施した目隠しして靴を磨くエキシビジョンも、面白いデザインの目隠しを用意しましたね。
File

田代

正直なところ、あれを決めるのに一番時間かけましたもんね(笑)。
File

長谷川

見ていて飽きさせないのも大事です。じゃないと広がっていかない。釣り番組とか見ていても、プロの釣り師は喋るのがうまいんです。キャラが立っていて。ブラックバスにチューしたりとか。
File

田代

個性ですね。
File

長谷川

僕らも、出場者の方々に「個性を出してもオッケーですよ」という雰囲気づくりをしていかないとですね。
File

田代

盛り上げましょう。

靴磨き職人に求める美しい所作とは?

File

くすみ

今回の大会の審査の基準は、光沢、バランス、所作の3つですが、審査員の方は具体的にどこを見ているのでしょうか。
File

長谷川

審査はロンドンで開催された靴磨き世界大会をある程度踏襲しています。光沢はわかりやすい目安です。

あと、つま先と踵だけピカピカにしていても、素人っぽい感じになってしまうのでどれだけ自然に光沢のバランスが取れているかも重要です。髪型が、一部分だけセットしてもかっこよくならないのと一緒です。
File

田代

そうですね。
File

長谷川

所作はフィギュアスケートでいう芸術点的です。所作は人によって好みがあったりもするので、採点に入れるかどうかは賛否両論ありました。

ただ、靴磨き文化を育てるためには、見ていて気持ちの良い方がより発展していくのではないかということで、所作も採点項目に入れています。

加えて審査員点もあるんですけど、それは日本だけです。日本の靴磨き職人のレベルは高いので、基準点だけでは同点になる可能性もあると考え、「誰に磨いてほしいか」という審査員点を加えました。

田代さん、どうですか?
File

田代

今大会の目的は「靴と靴磨き文化の発展」なので、発展していくために職人の方々に求められるであろうポイントを項目に入れました。

靴磨きは隠れてやるものではなくて、お客さまの目の前でやるものです。磨いている姿が滑稽だと、靴がすごく綺麗でもお客さまからしたら嬉しさが半減します。

具体的には、「見ていて美しい」や「動きに無駄がない」などが評価されるかなと。
File

長谷川

靴磨きに限らず、卓越した人は動きに無駄がないですよね。
File

くすみ

確かに。
靴磨き選手権大会2019予選会の様子

靴磨き選手権大会2019予選会の様子

File

長谷川

所作の美しさは磨きのクオリティとイコールになると思います。
File

田代

光沢感についてお話しすると、予選会では課題靴で長谷川さんが見本を作ったんです。そのこともあり、審査にブレがなかったですよね。
File

長谷川

靴磨き職人から見た100点と、審査員の100点は当然違うんです。審査には基準があった方がいいということで、スコッチグレインの靴を磨いて基準を作りました。
File

田代

長谷川さん、予選の日の朝に5分くらいで仕上げてました。
File

長谷川

くすみさんの靴をお借りしてもいいですか?ようは、つま先をグラデーションつけて磨いたんです。つま先の一番光沢がある部分くらい磨けていたら満点、その隣を4点、その隣を3点、、、という感じで基準を作りました。
MuuseoSquareイメージ

選手が手に取るシューケア用品にも注目

File

くすみ

どのシューケア用品を選ぶのかによって、磨きの方向性も変わってきそうです。
File

長谷川

本大会ではR&D、コロンブス、ルボウの3社からクリーナー、クリーム、ワックスを提供していただいています。出場者は、その中から無制限に選んで使えます。

靴磨きの基本的な工程は、汚れおとし、栄養補給、艶出し。その三大工程はできるようにしています。

大会で磨くのは新品の靴。クリーナーを使うか使わないかはケアに対する出場者それぞれのポリシーがあると思います。

第一回大会は布だけ持ち込みOKでブラシは運営側で用意しましたが、第二回からは布に加えてブラシも持ち込みOKにしました。
大会で使用されるM.モゥブレィの靴クリームとワックス、イングリッシュギルドの靴クリーム。提供は株式会社R&D。

大会で使用されるM.モゥブレィの靴クリームとワックス、イングリッシュギルドの靴クリーム。提供は株式会社R&D。

大会で使用されるBoot Blackの靴クリームとワックス。提供は株式会社コロンブス。

大会で使用されるBoot Blackの靴クリームとワックス。提供は株式会社コロンブス。

大会で使用されるサフィールノワールの靴クリームとワックス。提供は株式会社ルボウ。

大会で使用されるサフィールノワールの靴クリームとワックス。提供は株式会社ルボウ。

File

田代

ブラシは、普段使い慣れているものを使用した方がクオリティが高まるのではないかということです。
File

長谷川

ブラシに硬いワックスを塗りつけるような仕込みとか懸念されていましたよね。秋山のヌルヌルじゃないですけど。
File

田代

秋山ヌルヌル事件の話していましたね。

秋山のヌルヌル

総合格闘家の秋山成勲が、2006年12月31日、K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!で犯した反則行為のこと。ルールでは、試合前に体に何かを塗る事自体を禁止しているが、秋山はワセリンやグリセリンが含まれているスキンクリームを身体に塗布し、桜庭和志と対戦した。

File

長谷川

「あれ、すべる」みたいな(笑)。
File

田代

「秋山ヌルヌルしてる」みたいな(笑)。
File

長谷川

「あいつのブラシ、なんかすげえ光るぞ!」みたいな。そんなことしてくる人はいないとは思うんですけどね。一応チェックはしています。

各企業が素晴らしい製品を提供してくださっているので、選手ごとに選ぶシューケア用品が異なるのは一つ見どころになるのではないでしょうか。
File

田代

選手はメーカーごとの特性を把握して使っているので、道具に注目してみると面白いんじゃないかなと。
File

長谷川

予選は10分という時間制限だったので、クリーナーでケアしている時間はなかったかと思いますが、本選は20分という時間制限なので、予選よりも選手ごとの特徴が出ると思います。
File

田代

予選では皆さんすぐにワックスを使っていましたね。
File

長谷川

靴を磨く上では、まず革の見極めが大前提にあります。「この革はワックスが膜になってこないだろうな」という場合はまずクリームを塗ってベースを作らなければならないんです。油分を入れるとワックスがのっていきやすくなるので、やはり革の見極めは最重要です。

第一回大会で優勝した石見さんがBoot Blackを使っていたこともあってか、予選会ではBoot Blackを使用する選手が多かった気がします。各メーカーのワックスの中でロウ分が一番多く硬いのはBoot Blackですね。
Boot Black「SHOE CREAM」

Boot Black「SHOE CREAM」

Boot Black「SHOE POLISH」

Boot Black「SHOE POLISH」

File

田代

硬いと光沢が出やすいんです。
File

長谷川

短時間で光らせるには、ロウをはやく結晶化させる必要があります。そのためには硬い方がいいんですね。

トラディショナルワックスは硬い一方で粘り気もあるので、扱いにくいところもありますが、使い慣れれば光りやすいと思います。
M.モゥブレィ「トラディショナルワックス」

M.モゥブレィ「トラディショナルワックス」

File

田代

マリオカートで言うクッパですね。スピードは出るけど、一回失敗すると辛い。「爆発力を求めるならば、トラディショナルワックスは結構いけるぞ」ということですね。
File

長谷川

扱いが難しいから、使いこなせないんですよね。使い慣れていると強いと思います。Boot Blackはスタートが早いベビーマリオですね。
File

田代

サフィールノワールはどうですか?
File

長谷川

サフィールノワールのクリームは油分が多いので光らせるのに向いています。サフィールノワールのワックスは比較的トロトロなので扱いが難しい。でもやり込んでいる人には有利。
サフィールノワール「クレム1925」

サフィールノワール「クレム1925」

サフィールノワール「ビーズワックスポリッシュ」

サフィールノワール「ビーズワックスポリッシュ」

File

田代

M.モゥブレィのクリームはいかがですか?
File

長谷川

乳化性で水が入っているので、油性の靴クリームよりはワックスののりは落ちます。もちろん、通常磨くぶんには保湿効果もありますしすごくいい製品です。
M.モゥブレィ「シュークリームジャー」

M.モゥブレィ「シュークリームジャー」

File

田代

Boot Blackのハイシャインコートはどうですか?
File

長谷川

これは加速する床みたいなものですよ。
左からBoot Black「HIGH SHINE BASE」Boot Black「HIGH SHINE COAT」

左からBoot Black「HIGH SHINE BASE」Boot Black「HIGH SHINE COAT」

File

くすみ

(笑)。
File

田代

でものりにくいんですよね?
File

長谷川

ちょっと工夫しないといけない。結局は革の見極めと道具をどこまで研究しているかに尽きます。それに加えて、磨きの技術が求められます。
File

田代

洞察力が必要ですね。大会では競技に入る少し前に課題靴を見てもらっているんです。
File

長谷川

やはり経験値がある方が有利なんですよね。
File

田代

今回の課題靴は難しくしています。革の見極めはしづらくなるんじゃないかな。
File

長谷川

黒は光沢のムラが出やすくて磨きの技術が試される一方、茶色は色の表情がわかりやすくて磨き上がった時に個性が出てくる。そこも注目ですね。

コニャックの靴を使用した第一回大会の決勝では緑とかパープルとかのクリームも用意していたんですけど、誰も選ばず。
File

田代

着色をするならばアーティストパレットになるんですかね?
File

長谷川

そうですね。アーティストパレットとクレム1925ですかね。アーティストパレットには比較的華やかな色味がある一方、クレム1925は全体的に上品な色味が揃っています。使いわけしてうまく色付けしていただけるといいですね。
Boot Black「Artist Palette」

Boot Black「Artist Palette」

サフィールノワール「クレム1925」

サフィールノワール「クレム1925」

File

くすみ

選手の方々が20分をどう使うのかは気になります。
File

田代

早い段階でクロスを巻いて水を使う人もいれば、最後まで粘って粘って粘って膜を作って仕上げる人もいますよね。
File

長谷川

時間配分は競馬に近いかもしれないですね。
File

田代

追い込み型と、先行逃げ切り型と。
File

長谷川

全体の流れは多分みんな一緒なんですよね。ベースを指で塗って、ワックス。布を巻くと、「スパートに入ったな」というポイントなんです。

僕の中では布を巻く瞬間はマラソン選手の高橋尚子がサングラスを投げる瞬間みたいなものですね。
File

くすみ

(笑)。
File

長谷川

「スイッチオン!」みたいな。
File

田代

ラストスパートかけるやつですね。

応援する人を見つけよう!

File

くすみ

今後取り組んで行きたいことはありますか?今年はカラーリング部門も新たに生まれました。
File

田代

この大会をただの靴磨き大会にはしたくないんです。以前のインタビューでもお話ししましたが、オリンピックみたいに盛り上げていきたい。そのための新しい取り組みとして、カラーリング部門を実施します。
File

長谷川

1時間半、ヌメ革の靴を染めていただきます。
File

田代

カラーリング部門は持ち込み自由です。染色する靴はCARMINA(カルミーナ)の、5アイレットのホールカット。

今回のために作っていただいた、ソールもノーペイント仕様の靴です。色付けするのがもったいないくらいの完成度です!
File

くすみ

お題はあるのでしょうか。
File

田代

お題は"銀座"です。
File

くすみ

銀座!
File

田代

銀座の「艶」と「華」。カラーリング部門に関しては、技術的な要素よりは感性的な項目で審査していただこうと考えています。なので、オーディエンス票も入れたいなと…。
File

長谷川

オーディエンスの人気は大事ですね。
File

田代

どうやって審査するかはまだ検討中になりますが、是非オーディエンスの声も取り入れられたらいいですね。大会の今後という点では、長谷川さんいかがですか?
File

長谷川

懸念しているのが、一回出場した人が出なくなっていくことです。日本一というならば、本当に日本一じゃないといけないと思うんですよ。昨年優勝した石見さんは、今回審査員として運営側に入っていただいていますけど。
File

田代

なるほど、なるほど。
靴磨き選手権大会2019予選会の様子

靴磨き選手権大会2019予選会の様子

File

長谷川

このままだと価値がどんどん下がっていくと思います。次回は過去でた人たちも巻き込まないと。だから僕も「次回出場します」と予選会で言ったんです。大会で優勝したら、自信を持って日本一だと言えるような場にならなければいけない。
File

田代

いつか頂点同士がぶつかり合わなければならないんです。「前回優勝者は準決勝なしで決勝から」とかルールを決めて、次回は実施したいですね。
File

長谷川

頂上決戦はあったら面白いと思います。じゃないと千葉スペシャルの千葉尊さんとか、井上源太郎さんとか出ていただけないんで。いまあげたベテランの方々は大会には出場されていませんが、すごく上手なんですよ。
File

くすみ

そうなんですね!
File

長谷川

千葉さんとか源さんは上手なんです。本当に上手なんですよ。
MuuseoSquareイメージ
File

くすみ

最後に「ここは注目してほしい!」というポイントをお願いします。
File

田代

初めて見る方は、磨きに集中しちゃうとよくわからなくなると思います。

見た目だったりしゃべっている内容に興味を持ってもらい、まずはファンになってもらう努力をしていただけると面白いのではないでしょうか。応援する人がいると、その人を軸に他の人を見ることができるので。
File

長谷川

本選は10月の予選大会から4ヶ月空いているんです。僕の周りでも、新井田 隆(@ryuniita)くんとか中島 孝之(@nakajimanakaji)さんとか、みんなすごい頑張って練習しています。10月からどれくらい成長しているかは見どころではないでしょうか。

予選会をニコニコ動画でちらっとでも見ていただけるとより楽しめるのではないかと思います。
File

田代

4ヶ月の間どんな練習をしてきたのかは、僕たちも聞いていきます。
File

長谷川

僕は本選に出場する12人のうち、半分以上の方と予選会が終わってから会っていますけど、多くの人がスランプに落ちいっていますね。

「やり込んで、考えすぎて靴磨きがわからなくなっちゃいました」とよく耳にします。それくらい、皆さん努力されているので、ぜひ本選を楽しみにしていてください!

くすみさんのブログでは靴磨き選手権大会2019予選会の様子がレポートされています。合わせてご覧ください。

File

GINZA SHOE SHINE FESTA 2019 〜靴磨き選手権大会2019〜 本選

2018年10月に行われた予選会の参加者46名より選ばれた12名のファイナリストによる本選。

会期:2019年2月16日(土)正午〜
会場:銀座三越9階銀座テラス/テラスコート

タイムスケジュールや、ファイナリストのプロフィールなどはこちらからご覧いただけます。

公開日:2019年2月13日

Writer Profile

File

くすみ

革靴ジャーナリスト。1986年愛知県生まれ。趣味で靴を磨いて9年。革靴・靴磨きに関して自身のブログで情報発信をしている。

終わりに

くすみ_image

大会の見どころについて、主催のお二人の目線でお話を伺えたのは新鮮でおもしろかったです。限られた時間の中で、長谷川さんのボケと田代さんのツッコミの応酬をなるべく妨げないインタビューを心がけました(笑)。

靴磨きにあまり触れたことがない方は、磨いた靴の仕上がりだけでなく、MCのお二人や出場者のパーソナリティーが靴磨きに触れるひとつのきっかけになると思います。2/16の本選当日のお二人のMCも必見です。カラーリング部門が追加されたりと、今後ますます発展していく靴磨き界をもっと多くの人に知っていただけることを願っています。

Read 0%