英国パーロフォン盤 『Please Please Me』【mono】
発売年:1963年
マトリックス XEX421-1N / 422-1N
世界で最初のビートルズのアルバム。
たったの半日で創られたこのアルバムの最大の魅力はライブ感!ポールの「one,two,three,four!」で、もうノックアウトされた!
最も初期のレーベルは、金色に輝く通称ゴールドパーロフォンと呼ばれて、超人気!
これはその次のイエローパーロフォン。
英国パーロフォン盤『With The Beatles』【mono】
発売年:1963年(撮影はロバート・フリーマン)
マトリックス XEX447-7N / 448-7N
ビートルズの英国オリジナル盤の2枚目のアルバム。1枚目のアルバムで、あっという間にスターダムにのし上がったビートルズには、年に2枚のアルバムを出すことが義務付けられていたため、カヴァー曲も交えての構成。
今や有名になったこのジャケット写真のアイデアはハンブルク巡業時代に知り合った友人、アストリッド・キルヒヘルの発案。
英国パーロフォン盤『A HARD DAY'S NIGHT』【mono】
発売年:1964年
マトリックス XEX481-3N / 482-3N
このアルバムのマトリックス1と2は無く(発見されておらず)3が最も初期とされている。
ビートルズの3枚目のアルバムは、ジョンレノンの色が濃く、極めてノリのいいロックンロールな一枚となった。初期の最高傑作アルバムである。元々は同名映画のための曲が7曲、それに新たなオリジナル6曲の計13曲だが、いずれも当時の彼らの勢いと創造性が感じられる素晴らしい作品となった。
英国パーロフォン盤『Beatles For Sale』【mono】
発売年:1964年
最初期のプレスで、マトリックス XEX503-3N / 504-3N
ビートルズ 4枚目のアルバム「フォー セール」のモノラル盤。
このアルバムが発売された1964年は、ビートルズが多忙を極めた頃で、オリジナル曲を創る時間があまりなく、14曲中6曲もカヴァー曲となっている。ジョンが、一発で収録を決めたロックンロールミュージックは、最高の出来だ!
英国パーロフォン盤『HELP!』【mono】
発売年:1965年
マトリックス EXE 549-2 / 550-2
これもマトリックス1は存在しない。
5枚目のアルバムは、ビートルズにとって2作目の映画のサントラ盤。ジャケットの手旗信号は、HELPを意味していると思っていたが、違うらしい。
当初はそうしようと考えたけど、あまりいい形でパッとしなかったので、変えたのかも!ビートルズは、そんなところがあります。
英国パーロフォン盤『RUBBER SOUL』【mono】
発売年:1965年
マトリックス XEX579-1 / 580-1
この初回プレスはいわゆるラウドミックスで、音圧が高く刻まれている。そのため、すぐ作り直しが図られ、ダメ出しがされたためか、マトリックス番号は2、3が無く、1の次は4に飛ぶ。轟音とも表現されるラウドミックスは、臨場感が素晴らしい。
ビートルズ6枚目のアルバム『RUBBER SOUL』タイトルはポールがつけた。
ビートルズが初めてトータルアルバムというものを意識して作った最初のアルバム。
その音楽性は、深く、広くなり、もう単なるロックバンドではなくなりアーティストとしての表現にこだわっている。
英国パーロフォン盤『Revolver』【mono】
発売年:1966年
マトリックス XEX 605-2 606-2
ビートルズのアルバムを前期の後期に分けるのであれば、ちょうど真ん中、いや前半の最終にあたるのが、このリボルバーであろう。ジョンレノンのバンドとしてデビュー前から人気を博し、3枚目のアルバムの「ハード・デイズ・ナイト」でジョン・レノンは頂点に達し、その次のアルバムから徐々にポール・マッカートニーも評価されていく。このアルバムでは、そんなジョンとポールの融合が完璧にされ、バランスが取れている。しかもジョージ・ハリスンも頭角を現し始めた段階で、ビートルズとしての前半のゴールがある。この後のサージェントペパーズ以降は、ポールの色が出過ぎて、ジョンは面白くなくなっていく、、。
4人が楽しくアルバム制作に没頭したという意味でこのアルバムの完成度は高いのだろう。
また、リボルバーは、モノラル盤とステレオ盤のどちらも素晴らしいアルバムであるが、日本では当時ステレオのみの発売だったので、このイエローパーロフォンのモノラルの迫力は新鮮!
英国パーロフォン盤『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』【mono】
発売年:1967年
マトリックス XEX637-1 / 638-1
1966年の8月末でコンサート活動をやめたビートルズが没入して完成させたアルバムは、ロックの歴史の流れを変える意義深いものとなった。
ジャケットデザインの斬新さ、歌詞を印刷してしまった勢い(当時歌詞はsong bookとして別売りされていた)もさることながら、何よりもアーティストたるものは、「アルバムはコンセプトを持って制作すべし」という考えを示したからだ。このアルバムはモノラル盤とステレオ盤の違いが大きく、そこも魅力だが、残念な事に日本では当時ステレオしか発売されなかった。
英国パーロフォン盤『Magical Mystery Tour』【mono】
発売年:1967年
マトリックス 7XCE 18435-1 18434-1 18436-1 18437-2
TV映画のマジカルミステリーツアーの英国オリジナルアルバムは、EPサイズの2枚組で発売された。片面に1〜2曲しかないので、全曲聴くのはレコードを替えたり、ひっくり返したりと結構面倒で余り評判は良くなかった。
初期のプレスと再販の見分け方は、中面の歌詞ページが、ブルーが初期盤。イエローは再販。
英国アップル盤『THE BEATLES』【mono】
発売年:1968年
マトリックス XEX 709-1 710-1 711-1 712-1
貴重なホワイトアルバムのモノラル盤。ビートルズの活躍した1960年代は、家庭用ステレオの急速な普及により、モノラルからステレオへの過渡期であった。
そのため、ビートルズのアルバムは常にモノラルとステレオの両方がリリースされていた。しかも毎回ちょっとずつミックスが異なり、ファンにとっては興味深いのだ。
売れた枚数は、前半はモノラルが圧倒的に多く、後半はステレオが多くなっていたため、後半のモノラル盤は貴重。
このホワイトアルバムはビートルズ最後の正規モノラル盤で、以降のイエローサブマリン、アビーロード、レットイットビーはステレオ盤しか存在しない。(一部の国では、ステレオを無理矢理モノラルにしたレコードが発売されたが…)
英国アップル盤『Yellow Submarine』【stereo】
発売年:1969年
マトリックスYEX 715-3 716-1
中古レコードを探す面白さは、当時人気がなかったり、余り売れなかったものほど、今は逆にレアになり、価格も高くなってしまうこと。
このビートルズのイエローサブマリンもその一つだろう。
何しろビートルズのアルバムで、唯一英国、米国とも1位にならなかったLPであり、ジョージ・ハリスン自身も「これ程ひどいアルバムはないね」とまで、言ったらしい。
よって状態の良いものは、本当に少なく貴重。
所有するこのLPも、かなり疲れたジャケットと盤。イエローサブマリンは、モノラル盤も発売されたが、ステレオをモノに変換しただけの簡易モノラルのため、聴くにはあまり値しない。
以降のアビーロード、レットイットビー等は、完全にステレオのみになった。
英国アップル盤『Abbey Road』【stereo】
発売年:1969年
ビートルズの最後の録音となった『アビーロード』は、ロックの歴史に燦然と輝く名盤であろう。ビートルズにとっての音楽の師匠ともいうべきジョージ・マーティンが、再度プロデュースするとなったことで、全員がデビューした頃の夢中でアルバム制作をした頃を思い出して、結束力が強まったということは、想像に難くない。
このアルバムの初版は、いわゆる「レフトアップル」と言われ、裏面のりんごの位置が左に寄っている。
英国アップル盤『Let It Be』【stereo】
発売年:1970年
英国パーロフォンのオリジナル盤は、裏面のりんごの色が違うタイプがある。初期のboxに入った盤は赤りんごで、単品売りは青りんご。輸出用のboxは、りんごではなく、パーロフォンロゴ。マニアたるもの、全部集めたくなる。
また、米国盤はレコードレーベルのりんごが赤くてイイ!
レコード・オーディオを一層楽しむために。編集部おすすめの書籍
これが4人のスタイル=服飾(スタイル)×流儀(スタイル)
ザ・ビートルズ・スタイルブック
ビートルズのメンバーの少年時代からデビュー、解散まで、ステージ衣装やプライベートのファッションを解説する読み物。関連の写真やイラストレーションを添えて図解する。ビートルズはその音楽と同様に、ファッションにおいても独自のセンスで新しいスタイルを生み出した。服装や髪形から靴、めがねなどの小物にいたるまで、グループのトレードマークとなり、若者たちへ大きな影響を与えた。ファッションもまた彼らの表現手段のひとつであり、時代を先導する大切な要素となっていた。ファッションのトレンドセッターとしてのビートルズに焦点を当て、そのファッションを真似したい人にも、60年代のスタイルに関心のある人にも役に立つ一冊。外見の流行(fashion)・変遷を追うことで、ビートルズの服飾(style)だけでなく流儀(style)が見えてくる。
歌って弾いて確かめるビートルズ