革製品を大切な人に贈る日「サンクリスピンデー2021」イベントレポート

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毎年10月25日は、皮革アイテムを大切な人に贈る日「サンクリスピンデー」。これを記念し、直前の週末(10/23~24)にふくい南青山291で開催された革靴イベント「サンクリスピンデー2021」へお邪魔してきました。

「メーカーの方たちと直に会話しながら選びたい」そんな革靴愛用者の声からはじまった本イベント。会場には、普段は都内各地に散らばっている革靴ブランドやシューケアブランドが集いました。なかなか履き比べられないブランドごとのフィッティング・受注販売をはじめ、靴磨き、シューシャイナーミーティング、パティーヌ(革の染色)・レザークラフト体験など、男女問わず大人も子どもも楽しめる催しも万歳。

今回のイベントのために考えられた限定アイテムやずらりと並ぶ革靴の中から今いち押しの一足について、各ブランドの担当者からお話をお聞きしてきました。今年行けなかった人も、コレを読んだら来年は絶対行ってみたくなるはず!

公開日:2021年11月4日

「サンクリスピンデー」とは?

ローマ時代にクリスピン・クリスピニアン兄弟という双子の革靴職人がいました。彼らは聖職者としてキリスト教の教えを説くかたわら、貧しい人々に革の製造技術と工具を無償で提供しました。西暦 286 年に亡くなった後、生前の行いが称えられ革づくり、革靴づくりの守護者「聖クリスピヌスとクリスピニアヌス」とされ、命日である10月25日が「サンクリスピンデー」となりました。

イベントの詳細は、公式サイトをチェック▶︎https://stcrispinsday.com/

chausser(ショセ)

MuuseoSquareイメージ

東京・恵比寿に直営店を構えるショセ。これまでイベントなどであまり露出することがなかった同ブランドが、今回の消費者でもあるイベント主催者たちの“皮革産業を盛り上げたい”という働きかけに共感して出展。
ブースにはメンズのchausser classic line(ショセ クラシックライン)、sublime by chausser(サブライム バイ ショセ)、
レディースのchausser、plus by chausser(プリュス バイ ショセ)、TRAVEL SHOES(トラベルシューズ)などがラインナップ。

「シリーズごとの違いや特徴を知ってもらえればと思い、メンズとレディースごとに足入れしていただけるサンプルシューズを持ってきました。会場では革靴や革製品が好きな方たちと直接交流することができ、ショセを知らなかった人たちにも『こんなブランドがあるんだ』と知ってもらえたのが嬉しいですね」とショセ プレス・山本さん。

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「今回靴はサンプルのみの展示ですが、オリジナルのシューホーン(2種類)と長財布は販売しています。シューホンは靴を大切に履く為のアイテムでもありますが使い込むほどに味が出てくるバケッタレザーで作られているので、『時間をかけながら育てていく』という楽しみ方が出来るのではないかと思います。革靴好きな方はもちろんですが、これから革靴を履いてみたいと考えている方の愛着を持つきっかけにもなってほしいです。(※一部シューホンは違うレザーを使用しています)

革製品は、愛着を持ってメンテナンスしながら使っていくと、見るだけでも思い入れが感じられます。『サンクリスピンデー』という革の記念日をイベントにすることで、大切な相手はもちろん、改めてご自身(=大切な人)のことも見つめ直せる機会になったのではないかなと思います」

大人気のボタンアップブーツに、ローヒールが登場!メンズライクな見た目は、女性ユーザーさんからも好評なのだそう。

大人気のボタンアップブーツに、ローヒールが登場!メンズライクな見た目は、女性ユーザーさんからも好評なのだそう。

FUGASHIN(フウガシン)

商品詳細はインスタグラムの公式アカウントへ▶︎<a href=https://www.instagram.com/fugashin_special_project/ target='_blank'>@fugashin_special_project</a>

商品詳細はインスタグラムの公式アカウントへ▶︎@fugashin_special_project

履き心地のよい靴製法として定評のある「グッドイヤー・ウェルテッド製法」「ボロネーゼ製法」にこだわったブランド「風雅心」。今年7月にデビューしたばかりの新モデル「細足の方のための革靴」が登場。会場では、細足モニターとして携わった服飾ジャーナリスト・飯野高広さんが接客されていました。

「フウガシンの新作は、細足さんと本格的な紳士靴を履きたいという女性の方に的を絞って作りました。サイズは3ハーフ(21.5~22cm相当)〜9(27.5cm相当)まであります。デザインは、キャップトウ、ウィングチップ、外羽根プレーントウ、Uチップ、ホールカットの5種。革も色々と選ぶことができます。
受注生産で、次回の受注会は12/18~19に松戸で開催しますので、お近くの方はぜひお越しください」と飯野さん。

商品詳細はインスタグラムの公式アカウントへ▶︎<a href=https://www.instagram.com/fugashin_pr/ target='_blank'>@fugashin_pr</a>

商品詳細はインスタグラムの公式アカウントへ▶︎@fugashin_pr

「こちらは普段使いできるシンプルな靴ですが、ポイントは底にあります。ハーフラバーソールなのですが、継ぎ足し型のソールになっています。これによって従来の靴より軽量に仕上がりました。足入れされた方からは、地面とのあたりがソフトでラバーソールだと思えない返りの良さだと好評です。今後はオンラインショップでのみ販売していき、毎シーズン限定で新作を出していこうと考えています」

服飾ジャーナリスト・飯野高広さんの連載

Iugen(イウゲン)、UNIONIMPERIAL(ユニオン インペリアル)

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取扱い店舗が限られフィッティングできる機会の少ない「イウゲン」「ユニオン インペリアル」。フィッティングを思い切り楽しんでほしいと、試着会が開かれました。

「お店で履き比べるのは少し勇気がいる方もいらっしゃると思うので、“買う”を意識せず、色んな靴を試せる機会にできればと思っています。日本人の足に合わせた木型で作っているので、履き心地には自信があります!
会場には、何足もお持ちのコアなファンの方から、はじめて知ってもらえる方までお越しいただきました。なかなか接点のない方々と直にお話しができるのは楽しいですね」と世界長ユニオン・小田さん。

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「おすすめの一足は、伊勢丹で先行発売しているアメリカ・ホーウィン社製ハッチグレインを使用した『SU501』です。これを目当てに来てくださった方も多いです。カジュアルな服装にも合って、それでいて足元でしっかり引き締めてくれる。Tシャツ×デニムなどのラフな格好を、どこかきちんと見せてくれるのが魅力ですね」

CARMINA(カルミーナ)

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英国靴の端正さとイタリア靴の色気を高度に併せ持つ、スペイン有数の高級靴メーカー「カルミーナ」。国内の店舗ではフィッティングが叶わない木型も、今回はずらりと勢揃い。カルミーナらしい赤いシューズボックスが会場に映えます。

フィッティングだけでなく、訳あり商品が格安で販売されていたり、足入れして気に入ったものがあれば、サンクリスピンデー(10/25)までオンラインショップで使える割引コードが出されたりと、ショッピングまで楽しめるブースとなっていました。

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「カルミーナはまだ日本国内に直営店を持っていないので、今回は百貨店などに置いていない木型をお試しいただきたく出展しました。メンズ・レディスともにフィッティングしていただけます。サンクリスピンデーのイベントといったはじめての試みですが、たくさんの方にお越しいただき、正直びっくりしています!」とカルミーナジャパン代表・水野さん。

GREUSAICHE(グレーサイッチ)

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中目黒の靴修理店「The GARAGE(ザ ガレージ)」店主の柴谷雅一さんが立ち上げたブーツブランド「グレーサイッチ」。現在はサイドゴアと編み上げの2デザインを展開。ブースでは、受注販売をされていました。

「1910年のヴィンテージものから木型を起こして作ったブーツです。履き口や筒部分は細身ですが、足入れすると足幅は見た目より窮屈感なくラクに履けると思います。ユニセックスで展開しており、一番小さいサイズが21.5〜22.5cm相当、一番大きいサイズが27.5〜28.5cm相当で、幅広いサイズに対応しています。
今回は、本格的な紳士靴ブランドさんが多い中で、ヴィンテージライクなデザインが珍しいのか、お客様からは面白いとお試しいただいています」とザ ガレージ代表・柴谷さん。

COLUMBUS(コロンブス)

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革靴愛用者なら誰もがご存知のシューケアブランド「コロンブス」。来場者が持参した革製品をメンテナンスしたり、自分では難しい革のお手入れ方法をアドバイスしてくれたりしました。さらにサンクリスピンデーのために用意されたシューケアセットがお目見え!

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「一番の目玉は、イベント用に作ったシューケアセットです。全国で30個限定!ご自身用はもちろん、ギフトにもぴったりです。初日から大盛況で、メンテナンスブースでは、革靴だけでなくレザーバッグなどもお持ちいただき、『これはどんなお手入れをしたら良いですか?』などのご相談をいただいています。
コロンブスオフィシャルインスタグラム(@columbus_official_)でも、お手入れの方法など発信しております。現在、#コロンブスデー2021 キャンペーンを行っていますので、是非インスタグラムもご覧ください」とコロンブス・横田さん。

SHOESbakery(シューズベーカリー)

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婦人靴メーカー・高進製靴のオリジナルブランド「シューズベーカリー」。ユニセックスのレザースニーカーやレディスのバレエシューズ、和紙を用いたルームシューズが並びました。当ブースでは靴だけでなく、猫モチーフのミラーやヘアアクセなどの雑貨も大人気!

レザーシューズやバレエシューズは、21~26.5cmまで幅広いサイズが揃っています。

レザーシューズやバレエシューズは、21~26.5cmまで幅広いサイズが揃っています。

MuuseoSquareイメージ

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「今回のいち押しは、和紙を再利用したルームシューズです。和紙の生地を作る際に出る、端の耳(和紙糸)を編み込んでインソールに使いました。履いていくとだんだん沈んでいき、ご自身の足の形にフィットしていきます。和紙には除湿・消臭効果があるので、毎日履くルームシューズと相性がいいんです。同じ和紙を使ったシューキーパータイプもあり、除湿乾燥剤として洋服ダンスなどにも使えます」と高進製靴 代表・髙橋さん。

Fg-trente(エフジートラント)のパティーヌ体験

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革靴や革小物を染める職人、カラリスト・藤澤宣彰さんによる革の染色ワークショップ。多彩な染料を使って、革製の靴べらやカードケースなどを染めていきます。

「インスタグラムを見ていただいた同業者の方や、染色を勉強したいと学生の方も来てくれています。グラデーションや濃淡の違いも好きにアレンジできますよ。マスキング代わりにシールを貼れば簡単に模様ができるので、お子様も楽しんでもらえると思います」と藤澤さん。

ショセのブースでフィッティング中の方をパシャリ。会場には、女性の方も多く来られていました。

ショセのブースでフィッティング中の方をパシャリ。会場には、女性の方も多く来られていました。

最後にレザークラフト体験をさせていただきました。動物を型取った柔らかい平面の革に水分を含ませ、手で折り曲げながら立体的にしていきます。だんだんと乾いて形になっていく革の感触がなんともクセになりそうです。

最後にレザークラフト体験をさせていただきました。動物を型取った柔らかい平面の革に水分を含ませ、手で折り曲げながら立体的にしていきます。だんだんと乾いて形になっていく革の感触がなんともクセになりそうです。

ーおわりー

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