「MUUSEO WORKWEAR SNAP!」 第2回 BRASS 松浦稔さん

「MUUSEO WORKWEAR SNAP!」 第2回 BRASS 松浦稔さん_image

文/ミューゼオ・スクエア編集部
写真/高島未季

各分野のプロフェッショナルの仕事着にフォーカスした連載「MUUSEO WORKWEAR SNAP!

作業を効率的に行うため、そして自分の美学を貫くため。選びぬかれた仕事着には必然から生まれる美しさが備わっています。これがプロフェッショナルたちのリアルな仕事着。第2回は靴の製造販売/リペアショップ「Brass shoe co.」を営む松浦稔さんを紹介します。研ぎ澄まされた仕事の奥行きをお楽しみください!

Tops:「BSC Uniform」カバーオール

MuuseoSquareイメージ

「BRASSオリジナルのカバーオールです。ほぼ毎日着ています。1910年代に作られたStrongholdのカバーオールをモチーフに製作していて、襟の形や機関車マークのチェンジボタンが気に入っています。素材はヴィンテージにならいコットンツイルを採用しています。僕は室内で作業をすることが多いので、暑いのも重いのも嫌なんです。そのため分厚いデニムやダックではなく、薄くて丈夫なツイルを用いました。制作はSIGNAL GARMENTさんにお願いしています。オリジナルの作業着を作る前は1920年代のHERCULESのカバーオールをよく着ていました。HERCULESは12年以上リペアをしながら着ています」

Bottoms:「SEARS」オーバーオール

「古着で購入して週1回くらいの頻度でもうかれこれ10年くらい履き続けています。HERCULESのカバーオールの次に長く着ている作業着ですね。作業をする時には必ずオーバーオールを着るというわけではなく、ツナギやチノパンを履くこともあります。先ほどもお話しましたが、僕は室内での作業が多いんです。そのためポケットやハンマーループを使うこともほとんどありません。ですが、SEARSシアーズ)のオーバーオールは快適に作業ができるし、長く時をともにできる要素が詰まっていると思います。CLINCHもそうですが、僕にとってモノを選ぶ時には『長く時をともにできるか』がすごく重要なんです」

Shoes:「CLINCH」ハイライナー

MuuseoSquareイメージ

「たまたまハイライナーを履いていましたが、作業の時はその時エイジングさせたい靴を半年くらい履いています。CLINCHのブーツすべてが作業着としての機能を備えているため、販売する前には必ず作業靴として履いてテストをしています。性能の検証に加え、実用たるものを自らの頭脳と心理に『腑に落とす』ことが大事だと思っています。カラーはヴィンテージブラックです。ハイライナーはダートトラックを走行する人をイメージして作ってハイトを高くしていますがどんな洋服に合わせても良い靴です。シングルレザーソールで返りがよく、足馴染みも良いです」

ーおわりー

ワーク・ミリタリー・ストリートを一層楽しむために。編集部おすすめの書籍

リーバイス・ビンテージ デニムジャケット写真集

51 cfal2a5l. sl500

LEVI'S® VINTAGE DENIM JAKETS TYPEI/TYPEII/ TYPEIII ([テキスト])

弊社既刊『501®XX A COLLECTION OF VINTAGE JEANS』は世界中のジーンズファンの心をつかみ、いまやバイブル的存在の写真集となった。そしてこのたび、そのトップス版となる本写真集が登場。19世紀の希少なヴィンテージデニムジャケットをはじめ、タイプI、II、IIIというヴィンテージ愛好家の間では通称となっているタイプ別でカテゴラ イズした内容だ。歴史的にも価値のある、一点モノの貴重なデニムジャケットがここまで揃う機会は、もうないといっても過言ではない。それほど貴重なアーカイブなのである。

時代を超えたFRYE(フライ)のブーツ

File

Frye: The Boots That Made History

ロックで都会的、アクセサリーで羨望の的、仕事でもラフでも、他に類を見ないスタイルとオールアメリカンなクールさを持ち合わせているフライのブーツ。
ハーネスブーツから高級ラインのアメリカ国旗(the American flag)までフライの最も人気のある製品の特徴的なデザインとハンサムなディテールのスタイルと個性を読者に紹介しています。
20ポンドの圧力にも耐えられる最強のレザーと数十種類ものデザインで、フライの品質は常に変わらず、このブランドを単なるビジネスではなく生活の一部としています。

公開日:2020年6月18日

更新日:2022年5月2日

Contributor Profile

File

ミューゼオ・スクエア編集部

モノが大好きなミューゼオ・スクエア編集部。革靴を300足所有する編集長を筆頭に、それぞれがモノへのこだわりを強く持っています。趣味の扉を開ける足がかりとなる初級者向けの記事から、「誰が読むの?」というようなマニアックな記事まで。好奇心をもとに、モノが持つ魅力を余すところなく伝えられるような記事を作成していきます。

Read 0%