アイスボート(氷上ヨット)(ポーランド)「世界のスポーツ切手コレクション」

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 この1.50ズオチ切手はポーランドで発行され、1978年同国で開催された第6回氷上ヨット世界選手権大会を記念しています。氷上ヨットは数ある冬季スポーツの中でも最もスピードの出る競技で、第2次世界大戦後にヨーロッパと北アメリカで盛んに行われるようになりました。

 氷上ヨットは通常の帆船を応用したもので、助材に3本の滑走部が据え付けられ、1枚ないし2枚の帆がセットされる1本マストが立っています。風の状態が良好な時は、時速160キロもの速度を出すことができるのです。1907年、氷上ヨットのクラーレル号はニュージャージー州ロングブランチのシェローズベリー川で、記録的な高速である時速225キロに達しました。

 最初に氷上ヨットを開発したのは、オランダ人であると言われます。1768年の日付が記されたあるオランダの絵に、氷上用の滑走部を付けたスループ型の帆船が描かれているのです。しかし、それ以前にすでにフィンランド人やラプランド人により、氷上ヨットがつくりあげられていたと考える愛好家も多いようです。

 記録によれば、氷上ヨットは1790年に運動家のオリヴァー・ブーツによってアメリカに紹介されました。ブーツがヨットを帆走させたニューヨーク州ポーキプシー近くのハドソン川は、のちに氷上ヨット・レースの中心地となりました。今日では氷上ヨットはアメリカ北部、カナダ、ヨーロッパのバルト海沿岸で人気を集めています。

※1978年当初の説明です。

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