インド/マハトマ・ガンジー誕生125年 1994.10.2【World Topics Stamp Collection】

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『非暴力を訴えた、インド孤立の父』

 モハンダス・カラムチャンド・ガンジー(1869-1948)は、非暴力革命によるインド独立の実現者。"マハトマ(偉大な魂)"と呼ばれ、インド人大衆に親しまれた。

 カーティアーワール半島の小藩国ポールバンダルの大臣の長男として生まれたガンジーは、4年間のロンドン留学で弁護士の資格を取得、1891年に帰国。93年、ある訴訟事件の依頼で南アフリカに渡ったところで、その人生は一変した。ダーバンの町の法廷に初めて出廷したとき、裁判長にターバンをはずすように言い渡され、このことが彼が人種差別の現実を認識する第一のきっかけとなる。第二のきっかけは、ピータマリッツバーグで一等車の座席券を持っているにもかかわらず、白人の車掌に車室から追い払われ、寒くて暗い待合室に置き去りにされたことだ。これはまさに決定的な体験だった。この日以来、ガンジーの積極的非暴力がはじまった。22年間アフリカに滞在し、インド人の人権擁護活動に従事。1915年に帰国してからは、インド国民会議派を足場に独立運動に参加し、これを指導するようになる。19~22年も展開された第1次サティヤーグラハ(非暴力的抵抗運動)闘争は、彼をインド民族運動の最高指導者として位置づけた。47年8月15日に、インドはイギリスの自治領としてついに独立。ガンジーは宗教間の融和を説いたが、48年1月30日、狂言的なヒンズー教徒の手により暗殺された。

 ガンジーは、時代を画するような思想を残した数少ない人物の一人だ。「人間には、ものを創造する力が与えられていない。それゆえ、人間はいやしくも生き物を殺す権利などみじんもないのである」と、非暴力を訴え続け、後世の人々に多くの倫理的影響をもたらした偉大な思想家としてその名を残している。

 そこで1994年10月2日の彼の誕生日に、母国インドから、誕生125年を記念する切手が発行された。図案は、ガンジーの肖像。英語とヒンディー語で「私の人生は、私のメッセージ」という言葉が記されている。

#切手

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    fanta

    2019/11/24

    “ガンジー”って映画があったと思います^^
    長編だったけれど、思わず見た記憶がありますね~。生涯をよく追った作品だったかと。

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    • インドとイギリスの合作。
      エキストラ30万人!!ってCMやってましたね・・・

      観てないんですけどね(笑)

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      fanta

      2019/11/24

      うわ~そんなに出たんですねー😲
      ガンジー役の役者さんがそっくりだった!と聞いたことある映画です^^

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