アタランタ/ヴィッカース・ヴィミー -1931年-(飛行の歴史初日カバーコレクション)

0

 今回の初日カバーの切手は南アフリカの国ローデシアにより発行されたもので、航空機の発達に貢献した2種いイギリスの飛行機が描かれています。切手の1枚には、大西洋無着陸横断に初めて成功したヴィッカース・ヴィミーが、他の1枚にはインペリアル・エアウェイズの運行に最初に採用されたA.W.15アタランタが描かれています。カバーのオリジナル彫刻画にもシンガポール上空を飛ぶアタランタの姿がみられ、発行初日の消印もローデシアで押されたものです。

 1931年から1932年にかけてアームストロング・ホイットワース社が制作したアタランタは、インペリアル・エアウェイズのナイロビ=ケープタウン路線とカラチ=シンガポール路線で運航された4発の旅客機です。この飛行機は貨物輸送機として設計されていたため、乗客はわずか9名しか収容できず、340馬力エンジン4機を装備した機体は鋼鉄を合板で覆った構造でした。

 ヴィッカース・ヴィミーは第1次世界大戦中も爆撃機として設計されましたが、配備が遅かったため戦闘には参加しませんでした。しかし終戦後、歴史的な大陸横断飛行を行っただけでなく、訓練機や郵便輸送機としても目ざましい活躍をしたのでした。この飛行機に改良を加えて乗客と荷物の輸送用にしたものは、ヴィミーコマーシャル(商業用ヴィミー)として知られています。、

#切手
#初日カバー
#FDC

Default