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アタランタ/ヴィッカース・ヴィミー -1931年-(飛行の歴史初日カバーコレクション)
今回の初日カバーの切手は南アフリカの国ローデシアにより発行されたもので、航空機の発達に貢献した2種いイギリスの飛行機が描かれています。切手の1枚には、大西洋無着陸横断に初めて成功したヴィッカース・ヴィミーが、他の1枚にはインペリアル・エアウェイズの運行に最初に採用されたA.W.15アタランタが描かれています。カバーのオリジナル彫刻画にもシンガポール上空を飛ぶアタランタの姿がみられ、発行初日の消印もローデシアで押されたものです。 1931年から1932年にかけてアームストロング・ホイットワース社が制作したアタランタは、インペリアル・エアウェイズのナイロビ=ケープタウン路線とカラチ=シンガポール路線で運航された4発の旅客機です。この飛行機は貨物輸送機として設計されていたため、乗客はわずか9名しか収容できず、340馬力エンジン4機を装備した機体は鋼鉄を合板で覆った構造でした。 ヴィッカース・ヴィミーは第1次世界大戦中も爆撃機として設計されましたが、配備が遅かったため戦闘には参加しませんでした。しかし終戦後、歴史的な大陸横断飛行を行っただけでなく、訓練機や郵便輸送機としても目ざましい活躍をしたのでした。この飛行機に改良を加えて乗客と荷物の輸送用にしたものは、ヴィミーコマーシャル(商業用ヴィミー)として知られています。、 #切手 #初日カバー #FDC
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ルイ・ブレリオ② -1909年-(飛行の歴史初日カバーコレクション)
カバーに添付されているアフリカにローデシア発行の切手には、ライト・フライヤー号とブレリオⅩⅠ単葉機が描かれています。カバーのオリジナル彫刻画に描かれているのはイギリス海峡横断飛行に初めて成功したルイ・ブレリオで、バックではドーヴァーの崖へ近づく彼の愛機がみられます。カバーの発行初日消印もローデシアで押されたものです。 このフランスの飛行家が海峡横断飛行を完了したのは1909年6月25日のことでしたが、飛行機の完成のために過去9年間を費やしたブレリオは、フランス航空界の開拓者中でも傑出した存在となっていました。1908年にはヨーロッパで最初のクロス・カントリー飛行を、トゥーリーからアルテネーまでの32キロの間で行っています。 海峡横断飛行の2日前、彼はガソリンの爆発で右足を負傷してしまいました。しかし、杖を頼りにびっこをひいて愛機に乗り込まなければならなない状態にもひるもことなく横断を敢行したのです。短いテスト飛行の後、午前4時41分にカレー近くの村から離陸し、数分後にはイギリス海峡のドーヴァーの白い崖が見えてきました。午前5時18分、ドーヴァー城付近の草原に着陸しましたが、凸凹の多い地面であったため、プロペラと着陸装置を破損してしまいました。この横断はわずか数分間たらずのものでしたが、それはイギリスにとって海によりヨーロッパ大陸から孤立していた状態に終止符を打つこととなったのです。 #切手 #初日カバー #FDC
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