(C904-905)近代洋風建築シリーズ 第3集 初日カバーコレクション

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発行日 1982.1.29

 聖ヨハネ教会堂は、明治40年(1907)京都に建てられ、現在は愛知県の明治村にある。外観の美しい二階建てで、二階天井を竹すだれで張るなど、優雅で異色な協会建築である。
 旧札幌農学校演式場は、明治11年(1878)札幌に建てられ、北海道における明治洋風木造建築の代表的なもの。明治14年に時計塔が新設され、今日一般に「札幌の時計台」と呼ばれ親しまれており。

※1982年当初の説明です。

額面・種類 
  60円 2種
図案    
  ①聖ヨハネ教会堂
  ②旧札幌農学校
原画構成者  
  ①②北岡 善次郎
版式・刷印 
  ①②グラビア4色 凹版1色
印面寸法  
  ①よこ25×たて35.5ミリのたて型
  ②よこ35.5×たて25ミリのよこ型
シート   
  ①よこ5×たて4=20面構成
  ②よこ4×たて5=20面構成
発行数   
  ①②2,800万枚

#切手
#初日カバー
#FDC
#近代洋風建築シリーズ

■北岡善次郎氏による創画カバーと詳しい建築物の説明

①聖ヨハネ教会堂
https://muuseo.com/stamp_collection/items/230

②旧札幌農学校
https://muuseo.com/stamp_collection/items/194

旧日本聖公会堂京都聖約翰教会堂「近代洋風建築シリーズ初日カバー」
1982年1月29日発行  明治村の正面右手の小高い丘上に建っているが、もとは京都市下京区河原町通り五条下ルに明治40年(1907)竣工したプロテスタントの協会堂で、昭和39年に現在地へ移築されたものである。  外観は細部にゴシックの要素をまじえたロマネスク風で、正面左右に高くどびええる双塔が印象的である。1階がレンガ造り、2階が木造だったが、移築に際して1階を鉄筋コンクリートに改め外装にレンガを貼った。2階の屋根は木造の合掌造りで、木のフレームが交差し面白い大空間をつくり出している。その化粧天井には竹簾(たけすだれ)は張られていてアジア的な雰囲気をもかもし出しているのも、やや異様な空間体験となろう。トタン(亜鉛鈹鉄板)屋根(現在は銅板葺き)を通して伝わってくる太陽光の熱気と、京都の気候を考慮しての設計者のくふうであろう。  使われ方も変わっていて1階は幼稚園、2階が教会堂として移築前まで使われていた。いわば複合建築で、いかにも都会の中心部に計画された新教会堂らしい。解体移築に際して証明入口脇にあった「1906」と年号を刻んだ定礎石から設計青写真を含んだ多数の文章が発見され、設計者は在日アメリカ人建築家で牧師でもあったJ.M.ガーデナーであることがはっきりした。彼はハーバード大学で建築学を修め、明治13年(1880)来日し、布教教育活動に従事し、築地にあった立教大学校の校長もつとめたが、のちに建築家に転じて学校や教会堂の作品も多い。大正14年東京で亡くなった。むずかしい名称だが「聖ヨハネ教会堂」で通ていた。 (重要文化財、京都市、現在明治村) #近代洋風建築シリーズ #切手 #初日カバー #FDC
https://muuseo.com/stamp_collection/items/230
旧札幌農学校演武場「近代洋風建築シリーズ初日カバー」
1982年1月29日発行  "チョビンとは俺のことか、とショパン言い"の類で、国の文化財指定ではまことにいかめしい建築名だが"札幌の時計台"で親しまれる北海道名物。北海道開拓と防衛のために明治2年設置された開拓使(明治15年廃止)は、多くの西洋館を建てたが、これはその中でももっともロマンチックな、香り高い建築である。  明治11(1878)10月に完成した。木造2階建て、切妻造りでトラン葺き、正面中央に時計台を持つ。設計は札幌農業学校教頭で土木工学や数学・英語を教えていた米人のホイラー教授。札幌農学校は開拓使の設けたもので"青年よ大志を抱け"の言葉で有名なクラーク博士をはじめ米人の教師が多かった。今の北海道大学農学部の前身である。当初はこの正式名称のように演武場であり、2回の広い梁間の部屋は教練場・器械体操場、兵器庫として使われて、1階は博物学・農学・英語・数学などの教室として使われていた。厳しい風雪に耐える健全な身心の育成を目指して、このような文部両道の建物が建てられたのであろう。ここに学んだ若者たちの清冽な心情が現代に共鳴して北海道のシンボルとなっているようだ。  建物の構造はアメリカ西部の開拓時代に考案されたバルーン・フレームという特殊な構造になっている。時計台は、はじめもっと小さいものだったが、アメリカ・ハワード社製の時計器械が到着したら、大きすぎて入らないので改めて現在の規模に造り変えられた、というのも開拓時代らしい。明治14年以来100年の時を刻んでいる。この建物はもと農学校の地にあったが、明治39年に現在地へ曳屋・移築された。 #近代洋風建築シリーズ #切手 #初日カバー #FDC
https://muuseo.com/stamp_collection/items/194

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  • Animals 16

    Jason1208

    2019/09/24

    絵葉書の時計台です。

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