ライト兄弟「南フランスポーでの飛行」-1909年-(飛行の歴史初日カバーコレクション)

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 有名なライト・フライヤー1号機の姿が、これらのグラナダ発行の切手に描かれています。グレナダはコロンブスの第3回目の新大陸への航海で1498年に発見された、絵のように美しい島です。

 1903年のキティホークで行われた初飛行成功の後、兄弟はオハイオ州デイトンの自宅付近の野原で更にライト・フライヤー号の実験を続けました。そして合衆国政府へ彼らの飛行機の買い上げを申請しましたが、一笑に付され、1908年軍用機として最初の契約が結ばれるまでには5年間も待たねばなりませんでした。

 この同じ1908年にウィルバー・ライトはフランスへ向かいました。そこでも初めは新聞の冷やかしの種にされるばかりでしたが、ル・マンで多くの観衆を前に数回のスリルに満ちた飛行を行い、ヨーロッパとアメリカの第1面の見出しを飾ることになりました。その夏ライト・フライヤー号はフランスの有名な航空技術者で気球飛行家のエルネスト・ザンスを最初の客として迎えました。

 1909年の初めには南フランスのポーで、弟のオーヴィルも加わって飛行が行われ、多くの政治家、王族、科学者、それに報道陣がヨーロッパ各地から詰めかけました。カバーの彫刻画に描かれているのは、これらの著名な観客たちの何人かが、この飛行機と勇気のあるパイロットによって行われる離れ業を見るべく、馬車から降りる場面です。

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