ライト兄弟-1909年-(飛行の歴史初日カバーコレクション)

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 今回のファースト・デー・カバーのデザインは飛行史上重要な出来事のひとつがテーマとなっています。即ち人間を乗せる初の動力飛行機の共同開発者ウィルバー・ライトとオーヴィル・ライトの兄弟が揃って飛行しているところです。彼らが揃って飛んだのはこの時だけで、その歴史的飛行は1909年5月25日にオハイオ州デイトンで行われました。

 カシェ封筒ににみられるのは、ヨーロッパで飛行のデモンストレーションを行い、大成功を収めアメリカへ戻ってきたばかりの兄弟が、ライト・フライヤー複葉機で飛んでいるところです。切手はライト機の平面、独面、および正面を図案化して描いたもので、シンガポール共和国で発行され初日消印が押されています。

 ライト兄弟は1903年12月17日にノース・カロライナ州キティ・ホーク近くのキルデヴィル・ヒルで人類初の動力付き有人飛行に成功したのです。コインを投げて決めた先行者は、オーヴィルでしたが、ほんの12秒間滞空して飛行距離はわずか40メートルでした。最初の飛行に成功した名誉はオーヴィルでしたが、ウィルバーはほとんど1分近くの滞空で約250メートルを飛ぶことに成功しました。しかしこの歴史的な偉業もはじめはほとんど一般の関心をひかず、飛行の時代の幕開けとなったこの飛行を見守っていたのは、兄弟以外には5人だけでした。

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