オットー・リリエンタール(飛行の歴史初日カバーコレクション)

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 このファースト・デー・カバーの記念切手は、19世紀末の10年間に航空界において先駆者的業績を果たしたドイツの技術者オットー・リリエンタールをたたえるものです。リリエンタールの業績は、ライト兄弟などによる航空力学のその後の発展の基礎を築いたものでした。アフリカ西部の共和国オート・ボルタが発行したこの切手には、彼が1891年に制作し飛行に成功した最初の固定翼グライダーに乗ったリリエンタールの姿が描かれています。カバーのオリジナル彫刻画には、航空学の規範的文献に数えられる著作『飛行の基礎としての鳥の飛翔』を執筆しているリリエンタールの姿が見られます。1889年出版されたこの本は、鳥のつばさの構造と鳥の飛行の空気力学を人間が空を飛ぶことに応用しようとする詳細な研究でした。

 1891年から1896年にかけて、リリエンタールは2,000回以上の飛行に成功しました。彼のグライダーは、操縦者が自分の腕で機体上に体を支えながら下りの斜面を駆け下り離陸し、両足はそのまま下方にさげているという形のものでした。そして、体を動かして重心の位置を移動させることにより方向転換を行いました。リリエンタールは、90メートルから230メートルほどの高度での飛行を行い、非常に高度の操縦に成功しました。彼はその後動力を用いたグライダーの実験もしましたが、これは彼が致命傷を負った1896年8月の墜落事故で悲劇的な中止を見ることになりました。

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