#金子国義

日大芸術学部在学中に舞台美術家の長坂元弘氏に師事。
1964年より独学で油絵を描き始め、翌年、澁澤龍彦と出会い「O嬢の物語」の装幀と挿絵を担当。
1967年個展「花咲く乙女たち」(青木画廊)で画壇にデビュー。
絵画のみならず、着物デザイン、写真など多岐にわたる活動は晩年も衰えることなく、十八代目中村勘三郎襲名に続き、六代目中村勘九郎襲名披露の口上の美術を手がけた。
2015年3月16日虚血性心不全により自宅寝室にて逝去。

「画家・金子國義」独特な美の世界を旅する_image

「画家・金子國義」独特な美の世界を旅する

この絵に見覚えはないだろうか?
ツンと尖った鼻、官能的な唇、長く美しい弧を描いた眉と、くっきり深い二重に縁どられた切れ長の目。この画家に描かれる女性には、一目見れば彼のものだと分かるような、特徴的で独特の魅力がある。

画家の名前は、金子國義(かねこくによし)。
60年代に画家としてデビューし、多くの挿絵やグラフィックを担当。雑誌の表紙なども務めた。

2015年に惜しまれながらこの世を去った彼の作品は、人形作家の四谷シモンやデザイナーのコシノジュンコ、役者の佐野史郎や中村獅童、ミュージシャンのHyde(L'Arc〜en〜Ciel)など、世代やジャンルを問わず、多くの著名人をも魅了してきた。
彼の作品が、今も依然として輝き続けているのは、なぜだろうか。

「不思議の国のアリス」と金子國義の世界_image

「不思議の国のアリス」と金子國義の世界

画家・金子國義(かねこくによし)の代表作は?と聞かれたら、おそらく多くの人がこのシリーズを上げるだろう。「不思議の国のアリス」シリーズである。
「アリス」は、国内外問わず、多くのアーティストを魅了し続けてきたモチーフである。
金子國義もまた、御多分に漏れず創造性あふれるアリス作品を多く発表してきた。しかし、金子國義が描いたアリスの挿絵が、実は、いくつもの”偶然”が重なって誕生した事は、あまり知られていない。

金子國義の美しき代表作の誕生秘話_image

金子國義の美しき代表作の誕生秘話

2015年に惜しまれながらこの世を去ったアーティスト金子國義(かねこくによし)の代表作といえば、「不思議の国のアリス」シリーズが知られているが、他にも数々の傑作を生みだしてきた。

それら代表作はどのように生まれたのか。

今回は、デビュー直後から近年に至るまでの代表作やシリーズについて、ご子息の金子修氏に伺った。

金子國義の自由な生き方と名作誕生秘話_image

金子國義の自由な生き方と名作誕生秘話

画家の金子國義(かねこくによし)の絵はとにかく自由だ。
大胆な構図とエロティックな視点。描かれる人物の表情は魅惑的で、一度観ると脳裏に焼き付いて離れないようなインパクトがある。