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見て・買って楽しむ 麗しの茶器 (別冊炎芸術)

阿部出版 2020年

巨匠と現代作家の茶器を紹介

茶碗・花入・水指・茶入・香炉・香合など、陶芸家の作る茶器を、現代作家と巨匠(物故作家)に分けて作家別に紹介。また、茶器の楽しみ方や茶器コレクターも紹介する。

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中国茶器の茶壺(ちゃふう)。日々の手入れで艶が生まれる_image

中国茶器の茶壺(ちゃふう)。日々の手入れで艶が生まれる

澄み切った味わいと繊細な香りが特徴の中国茶。今回は、そんな中国茶を楽しむための茶器「茶壺(ちゃふう)」を紹介します。かわいらしい猪の見た目の茶壺には職人の手仕事が見て取れます。

開化堂が手がける、優美で機能的な手作り銅製茶筒の魅力_image

開化堂が手がける、優美で機能的な手作り銅製茶筒の魅力

茶筒とは、茶葉を入れる道具ではなかったか? そう思いながらも、絹よりなめらかな肌触りが心地良く、すべすべと撫でることを止められない。親指と中指で蓋を挟んで静かに引き上げ、落とし蓋の役割を担う中蓋をそっと取り出す。茶葉を使ったら中蓋を戻し、蓋を胴の口に少しかけて手を離す。すると静かに、静かに蓋が落ちていき、ぴたりと閉まるのだ。あまりにぴたりと閉まるので、まるで蓋が胴の一部に変化した瞬間を目撃してしまったような驚きがある。極めてシンプルな姿形の中に、一晩中語れそうな魅力が詰まっている、それが開化堂の茶筒である。

1,300年前の意匠に想いを馳せながらお茶をする。 ロマンが詰まった清課堂の「純銀含綬鳥文急須(じゅんぎんがんじゅちょうきゅうす)」_image

1,300年前の意匠に想いを馳せながらお茶をする。 ロマンが詰まった清課堂の「純銀含綬鳥文急須(じゅんぎんがんじゅちょうきゅうす)」

触れたいけれど、触れられない。強く惹かれるその世界を壊してしまいそうだから、触れずにいよう。子供の頃にはそんな感情がもっと近くにあったような気がするけれど、ここしばらく忘れていた。それを一瞬で思い出させてくれたのが、清課堂の銀の急須、「純銀含綬鳥文急須」だ。