開発経緯と靴業界の動向
創業1921年。革靴の老舗メーカー、マドラス株式会社。
創業1906年。スポーツ用品の老舗メーカー、ミズノ株式会社。
それぞれの専門分野を磨き続けて来た2社が手を組んだのには、理由がありました。
紳士靴の市場規模はここ数年、減少傾向にあるとのこと。
2017年は前年比で95%の縮小となりました。
その背景には、オフィスの服装のカジュアル化の進行や、ドレスシューズの着用機会の減少があるようです。
反面、カジュアルスニーカーやウォーキングシューズの市場は増加基調。
オフィスカジュアルの定着や、健康志向の高まりによるニーズの高まりが背景にあります。
そんな背景のもと 100年企業の2社が手を組んで作ったのは、マドラスの木型作りや革への仕上げへのこだわりと、ミズノがスポーツで培った足への負担を軽減するテクノロジーを掛け合わせた新製品でした。
洗練されたデザインと快適な歩行を可能にする機能性を兼ね備えたシューズを開発することで、 ビジネスシーンにも歩く機会を増やし、歩く習慣の定着や健康増進を図ること。毎日の仕事を頑張る足元をしっかりと支えること。そんな目的で本商品は作られました。
クオリティとテクノロジーの融合
マドラス株式会社は100年近く革靴を作り続けている老舗メーカー。特に仕上げ技術に自信を持つ当社の技術が、今回の商品にも存分に活かされています。パティーヌ仕上げやシャドー仕上げと言った手作業による仕上げ加工は、履く人にモノとしての満足感を与えてくれます。
当日はパティーヌ仕上げの実演も行われていました。
職人さんの手で染め上げられていく様子
ミズノ株式会社はテクノロジーの面で商品開発に貢献しました。スポーツ科学を研究し続ける当社が生み出した「ミズノウエーブ」 をソール部分に採用。「ミズノウエーブ」は クッション性と安定性を両立したミズノ独自の波形プレートで、歩く人の足を適切にサポートしてくれる仕組み。
筆者も実際に商品を試着させて頂きましたが、足首のグラつきを抑えてくれながらも、想像以上に軽くクッション性も◎。底面には通気孔も設けられているようで、長時間 外を歩くことのある営業仕事の日などには非常に助かるだろうな、という印象を受けました。
これから暖かくなり、ビジネスパーソンの方は外回りに出る機会も増えてきそうです。
「足元には妥協したくない。でも、歩く負担を軽減してくれる革靴があれば楽なのになあ」
そんな要望への解決策になるかもしれない本品。
気になる方はぜひ 全国百貨店、マドラス直営店、一部ミズノ直営店などで試着してみて下さい。
商品紹介
ビジネスシューズタイプ(ドレスライン)
ドレスラインは、アッパーにキップの『クラストレザー』を使用し、一足一足職人が染め上げる「パティーヌ仕上げ」により、芸術性の高い見栄えに仕上がりました。まさに伝統とテクノロジーを融合 させたハイブリットウエア。
価格 :¥23,000+税(税込み価格¥24,840)
カラー : 男性用/ブラック、キャメル、ダークブラウン
サイズ:男性用/24.0cm~27.5cm
材質: 甲/天然皮革(牛革キップ) 底/合成底
販売場所: 全国百貨店、マドラス直営店、一部ミズノ直営店で取り扱いあり
ウォーキングシューズタイプ
熟練した腕を持つ職人が一足ずつ丹念に特殊染料でシャドーをかけ、靴自体に陰影をつけ深みのある表情に仕上げています。スポーティなシルエットでありながら、ビジネスシーンにも活用できる「FUN+WALK PROJECT」にも対応する一足です。
価格 :¥19,000+税(税込み価格¥20,520)
カラー : 男性用/ブラック、ブラウン、ボルドー
サイズ:男性用/24.0cm~27.5cm
材質: 甲/天然皮革(牛革) 底/合成底
販売場所: 全国百貨店、マドラス直営店、一部ミズノ直営店で取り扱いあり