セイコーウオッチ株式会社は、国産腕時計を代表する<グランドセイコー>から、小秒針、パワーリザーブ表示つきの新開発手巻メカニカルムーブメント キャリバー9S63を搭載したシリーズを2019年3月8日(金)より国内、海外で順次発売します。希望小売価格は750,000円~3,200,000円+税です。数量限定モデルのうち2機種には、ダイヤル(文字盤)に希少な国産漆を用いた漆塗りと高蒔絵を採用し<グランドセイコー>としてのエレガンスを追求しています。
<グランドセイコー>は、1960年の誕生以来、最高峰の腕時計を目指し、正確さ、美しさ、見やすさといった腕時計の本質を高い次元で追求・実現し続け、弛まぬ進歩を重ねてきたブランドです。2010年から本格的なグローバル展開を開始し、2017年からはセイコーの傘下を離れ、独立ブランドとなりました。デザイン領域、価格帯を拡大し、真のマニュファクチュールにしか成し得ない最高レベルの性能と洗練されたデザインで全世界で高い評価を得ています。
【商品特徴】
小秒針とパワーリザーブ表示を備えた新キャリバー9S63 を搭載
グランドセイコーの手巻機械式ムーブメントとしては8 年ぶりに新開発されたキャリバー9S63 を搭載しました。グランドセイコーとしては初となる小秒針と、パワーリザーブ表示を備え、ビジネスシーンにおけるフォーマルな場面で装いの幅を広げます。
キャリバー9S63
緊張感のある造形でありながら、柔和な曲面で構成したデザイン
グランドセイコーらしいメリハリと柔らかな質感が調和するケースフォルムは、卓越した研磨職人が生み出す鏡面によって、まるで宝珠(ほうじゅ)のような輝きをたたえています。デュアルカーブサファイアガラスは、両面から徹底的に磨きこまれることで歪みのないドーム形状を成立させています。さらにダイヤルも中心がドーム型に盛りあがった形状にすることによって、機械式時計らしい温和で柔らかな表情を与えています。
分針とパワーリザーブ表示針は、ダイヤルに沿うように、緩やかなカーブを描いて曲がっています。職人の手によって一つ一つ丁寧に加工が施された針は、ケース、サファイアガラス、ダイヤルのそれぞれの豊かなカーブラインと響きあい、一体感を高めています。
SBGK004
限定モデルの特別仕様
限定モデル3機種のうち、18Kピンクゴールドの2モデルには、ブランド初となる日本の伝統工芸である漆芸をダイヤルに採用しました。漆の材料には、生産量が限定され希少性の高い、純国産の漆を使用しています。
産地である、浄法寺(じょうぼうじ)町は岩手県の北部にあり、雫石高級時計工房(※1)とは岩手山を間に対峙した地となります。国産漆は海外産漆に比べ、乾きが遅く、扱いが困難ですが、耐久性・耐光性に優れています。
ダイヤルは、岩手山の山肌を彷彿とさせるパターンが透けて見える、透漆(すきうるし)ダイヤル(SBGK002)と、奥行きと深い艶のある黒漆ダイヤル(SBGK004)の2種類で、柔らかな印象を与える丸みを帯びたダイヤルに、均一に漆を塗布することは漆芸の技量が要求されます。それぞれGSのブランドロゴ、12と6のアラビア数字、10か所のインデックスに、金沢の漆芸家・田村 一舟(たむら いっしゅう) 氏(※2)が、加賀漆芸の精華ともいえる繊細さと力強さを併せ持った高蒔絵(※3)を施し、グランドセイコーらしい立体的で精緻な表現となってます。
限定モデルSBGK005は、岩手山パターンを配した気品のあるグランドセイコーブルーのダイヤルが特徴です。裏ぶたのサファイアガラスには、青色の獅子の紋章をあしらいました。また、当モデルだけの特別仕様として、裏から見ることができるムーブメントにはブルースチール(※4)のねじを採用し、時計の表裏両面で青色の世界を楽しめます。
SBGK005
SBGK005
【商品仕様】
<グランドセイコー>エレガンスコレクション 限定モデル
<グランドセイコー>エレガンスコレクション レギュラーモデル
SBGK006
【共通商品仕様】
ガラス素材:デュアルカーブサファイアガラス(内面無反射コーティング)
裏ぶた:サファイアガラス(シースルー・スクリューバック)
防水性能:日常生活防水
耐磁性能:耐磁時計(JIS 耐磁時計1種)
ケースサイズ:[外径]39.0㎜(りゅうず含まず)[厚さ]11.6㎜
その他:アフターサービス:メーカー保証 保証期間3年間
【ムーブメント仕様】
メカニカルムーブメント キャリバー9S63
巻上方式:手巻
時間精度:平均日差+5秒~-3秒(静的精度)
石数:33石
パワーリザーブ:約72時間
振動数:8振動
付加機能:パワーリザーブ表示
その他:小秒針
(※1)雫石高級時計工房
盛岡セイコー工業株式会社(岩手県岩手郡雫石町)内にあり、部品製造から組立までを一貫して行っています。2004 年に設立した日本有数の高級機械式時計専門工房です。
(※2)田村 一舟(たむら いっしゅう)氏について
1957 年(昭和32 年)生まれ。石川県金沢市在住。清瀬一光師に師事し金沢に伝わる伝統蒔絵「加賀蒔絵」を習得後、世界に類を見ない独自の細密技法を生み出しました。漆器のみならず、加賀蒔絵をあしらった高級万年筆や腕時計を発表。その極めて緻密な技術による精緻な美しさが、世界的に高い評価を受けています。
(※3)高蒔絵
蒔絵技法のひとつで、漆で絵柄を描いて盛り上げた上に金粉などを蒔き、立体的に仕上げる技です。ゆっくりと筆先のみを動かして描くため、熟練の技と非常に高い集中力を要する高度な技法です。
(※4)ブルースチールねじ
鉄を焼くことで表面にできる酸化膜の青色が特徴のねじです。酸化膜の色は温度と加熱時間により千差万別に変化するため、深く鮮やかなブルーになった瞬間に焼きを止める必要があり、熟練の職人が一点一点手作業で焼いてい
ます。
紙誌面掲載時の一般のお客様からのお問い合わせ先
セイコーウオッチ(株) お客様相談室 0120-061-012
セイコーウオッチ(株)の公式Web サイトアドレス
https://www.seikowatches.com
<グランドセイコー>の公式Web サイトアドレス
https://www.grand-seiko.com/jp-ja/