Cernuolimbus ludvigseni

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マッケイ (Mckay) グループの、ケルヌオリンブス・ルドヴィグセニ (Cernuolimbus ludvigseni) です。一見地味な種にも見えますが、20mmに達しない小型の種類が多いこの産地では、本種は大型の部類で目立つ存在です。

特徴は楕円形の外径に、体の全長に達する長い頬棘があることです。それだけと言ってしまえば、それだけなのですが、大型で流線型の美しい本体に加え、黒く美しい母岩に映える事、希産種である事などの複数の要因が絶妙に絡み合った結果 ? 、特に (おそらく‥) 蒐集歴が長めのコレクターには人気のある種となっております。

私はアサフス目の一種として認識していましたが、新分類(adrain, 2011) ではオレヌス目に分類されているようで、特にカンブリア紀後期の種にありがちですが、その分類は揺れているようです。

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  • 1. 魅惑の三葉虫 2019年11月23日 20:43
    Cerunuolimbusを遂に入手されましたか、私は各種Irvingellaを狙っているのですが、中々落とせません。そもそも状態の良い個体が少ないので、目ぼしい標本には相当な高額を決意するしかないですよね。出どころが同じカナダの出品者なので、私もオマケで幾つか持っているのですが、何の種類かも分からないレベルのものが多く、それが実際の産状に近いんだと感じています。[Palaeontographica Canadiana No. 35]を見てみるとC. ludvigseniで良いと思いますね。C. cf. pegakanthodesは、私も近く修正しようと思っています。
    2. orm 2019年11月23日 22:50
    > 魅惑の三葉虫さん
    そこまで競り合う事もなく、Cerunuolimbusにしては、比較的リーズナブルな価格で手に入れる事ができてよかったと思います。
    Irvingellaは厳しいですね。4つの棘が全てうまく残っている標本が殆どないですよね、まず。AMNHを見に行くと、80mmというIrvingella majorのもの凄い標本を所有しておりますね。それでも頭部がやや歪んでいますので(十分だと思いますが)、完全体入手は余程難しいのだと思います。
    Cerunuolimbusの方は、C. ludvigseniでよかったですか。ありがとう御座います。

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