- trilobite.person Museum
- 1F Cambrian period
- Weeksina unispina
Weeksina unispina
こちらは、ウィークシナ・ウニスピナ (Weeksina unispina) の標本です。ウィークス (Weeks) 累層産であります。
種小名の "ウニスピナ-単一の棘" の名が示す通り、軸葉第8節より一本の短めの棘が付いております。この特徴は同産地のゲネヴィエヴェラ (Genevievella) に同じですが、こちらの方がその棘が短く、小型で体高も低く、ゲネヴィエヴェラに比べると肉厚感はありません。
ウィークス産の三葉虫は、メニスコプシア (Meniscopsia) やクーセラ (Coosella) などでも見られるように、母岩の明るい色合いと三葉虫自体の平べったさが幸いしてか、消化器遺残物が残っている種が多いです。本種も同様であり、本標本でも頭鞍から胸節の棘のあたりまで、黒いシミのような消化器系の名残りが確認できます。
やや地味ながらも、小さくて可愛らしい種です。
trilobite.person (orm)
2023/03/261. 魅惑の三葉虫 2020年04月11日 22:22
Weeksinaは数が少ないだけでなく状態の良い標本が少ないですね。その一つにこの標本にある様な消化器系残存を認める標本が比較的多いからかもしれません。ご存じの通り軟体系が保存される場合、外骨格は溶ける保存環境は他の種類と同じだと思います。あとWeeksinaは、棘を補修で追加している標本も多い気がしています。Meteoraspis出てますが、今購入するにはあのくらいの金額は覚悟しないと無理だと思います。
2. orm 2020年04月11日 23:24
>>魅惑の三葉虫さん
Weeksinaには、この産地でいうとMeniscopsiaがの保存状態が近いように思いますね。あちらも消化器系が残っていて全体的に薄い感じも似ています。棘が追加されている標本もあるんですね、知りませんでした。北米の標本はモロッコやロシアと違い、修正は少ないか、あるいにせよ明示されていることが多いように思い込んでいるので、どこか気を抜いてその辺りあまり考えず入手してしまっているところがありますね。気をつけたいと思います。
Meteoraspisは魅力的ですが、引っ越しなども控えている今、あの金額を出すのはちょっと厳しいですね。残念ですが今回はパスして、次回があって、経済的に余裕があれば考えようかと思います。
1人がいいね!と言っています。
ktr
2023/04/02 - 編集済みこれだけぽんと出されると、購入をためらいますが、他のウィークス産を揃えたあとなら、間違いなく買いですね。
そういう意味では、上級者向きの標本だと思います。
trilobite.person (orm)
2023/04/02実際これは、Weeks産がある程度集まった後に、購入した標本だったと思います。この辺りの標本は、他のWeeks産が既に手持ちとしてあるからこそ、楽しめる種なのかなと思いますね。
他の産地の地味な標本なども、また然りですね。