Weeksina unispina
こちらは、ウィークシナ・ウニスピナ (Weeksina unispina) の標本です。ウィークス (Weeks) 累層産であります。
種小名の "ウニスピナ-単一の棘" の名が示す通り、軸葉第8節より一本の短めの棘が付いております。この特徴は同産地のゲネヴィエヴェラ (Genevievella) に同じですが、こちらの方がその棘が短く、小型で体高も低く、ゲネヴィエヴェラに比べると肉厚感はありません。
ウィークス産の三葉虫は、メニスコプシア (Meniscopsia) やクーセラ (Coosella) などでも見られるように、母岩の明るい色合いと三葉虫自体の平べったさが幸いしてか、消化器遺残物が残っている種が多いです。本種も同様であり、本標本でも頭鞍から胸節の棘のあたりまで、黒いシミのような消化器系の名残りが確認できます。
やや地味ながらも、小さくて可愛らしい種です。
Middle Cambrian (Series3, Guzhangian)
Weeks
Utah, USA
Weeksina unispina
trilobite.person (orm)