サンショクウミワシ(THE FISH EAGLE)「国際鳥類保護会議 世界の鳥切手コレクション)

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発行 :1977年2月発行
発行国:リベリア
額面 :50セント(リベリア・ドル)

 セネガルから南アフリカと広範に棲息しているサンショクウミワシの、その大きな澄んだ声は遠くはなれた所からでも聞こえるため"アフリカの声"と呼ばれることもあります。頭部の頸部が純白で、2メートル近い翼長を持つ大変美しい鳥で、アフリカの河川や湖の上を飛び回り、獲物である魚類や水ヘビに襲いかかって行くのです。

 サンショクウミワシは世界中に約22種類いるワシ類の一種です。他のものとは異なり、餌を求めて長距離を飛ぶことをせず、大てい2キロ以内の範囲で行動し獲物に恵まれなかった時でももとのとまり木に戻ってくるのが普通です。大型の翼を持っているため、他のワシと同様に空高く舞い上がることができ、高速で急降下しおて大きな水しぶきを上げてその鉤爪に魚をつかんで再び舞い上がったりりします。または、ゆっくりと滑空して降りて来て水中の獲物をつかまえることもします。

 その体重ははずか3キロ未満であるにもかかわらず、たいへん力が強く2キロ近くもある魚をとらえることができます。水面沿いにその大きな獲物を引きずってスピードをつけてから舞い上がるのです。

 アメリカのハクトウワシと同様、サンショクウミワシも他の鳥の獲物を横どりしようとすることがあります。自分より体の小さいミサゴなどが魚を捕らえると、追いかけてゆき相手が疲れて魚を落とすと獲物はサンショクウミワシのものとなるのです。

 繁殖期には、この鳥は通常高い木の上に作った巣に2羽ずつ対になって入ります。古い巣を補修してシーズン毎に使うため、巾2メートル、高さ1メートル以上にもなるのです。メスは1個~3個の卵を産み、オスも抱卵に協力することがあります。また、繁殖期が過ぎてもこの雄雌が同棲していて個々に獲物を探してきては、同じとまり木で食事をともにしていることがあるといわれます。

#切手

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