チェニジア/1980 動植物切手【Wild Animals of the World Stamp Collection】

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【チェニジア】
 地中海に突き出した面積は北海道の2倍ほどの北アフリカの小国。北部は緯度的には、日本の中部から東北南部にあたるが、地中海性気候で温暖である。南部の2/5はサハラ砂漠につながる乾燥地で、雨は少ない。中部のドルサ山脈を境として。南と北とでは動物祖が非常に違う。南部はドルカスガゼル、アダックスやフェネックスなどの砂漠の動物が見られ、中部の山地の森林にはヒョウも少数分布するが、北部はヨーロッパ系の動物が多い。

●オフィリス・スコロバスク(ラン科)
日本のウチョウランに近縁だが、地生ランで、草地にはえる。高さは15~45cmで、3個から12個の花を咲かせる。ランの多くの花にある唇弁の距はなく、唇弁のまわりに淡い黄緑色の部分があるのが特徴。地中海沿岸に分布する。

●シクラメンの1種(サクラソウ
科)
印面の学名はマルバシクラメンだが、これはチェニジアに野生ではなく、花や葉の形も違う。普通のシクラメンに最も近いが、渦を巻いている花茎があるので異なる。この特徴はヘディフォリウと同じだが、花弁の基部の形が異なる。

●バーバリーシープ(ウシ科)
チェニジア中部の岩山にすむ。ちょっとヤギに似ているが、ヒツジに近く、尾はヒツジと同じくたれ、ヤギのように上を向かない。また、のどから前足には見事な長い毛があるが、あごひげではない。肩の高さ1mほど。切手は雄を描く。

●イヌワシ(ワシタカ科)
山地にすむ代表的なワシで、北半球に広く分布する。翼を拡げると2mにもなり、力強く、威厳に満ちた空の王者的な存在であったが、DDT汚染で卵の殻が薄くなり、つぶれてしまうために激減した。成長が遅く、親になるのに4年かかる。

#切手

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