フィリピン/1979 野生動物シリーズ(1)【Wild Animals of the World Stamp Collection】

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【フィリピン】
 7,000の島々からなる熱帯の国のフィリピン。そこにすむ動物は、かつて陸続きであった島伝いに渡来した。その一つはボルネオーパラワン島から北上コース。もう一つの代表はインドネシアのスラウェシ(セレベス)島からの北上経路。フィリピンのほ乳類は豊富ではないが、1968年の切手になったタマラオやフィリピンメガネザルなどの珍しい特産種も見られる。

●マライセンザンコウ(センザンコウ科)
東南アジアに分布し、フィリピンではパラワン島とクリオン島にいる。体は下側を除いて毛が変ったうろこにおおわれ、敵に襲われると、体を丸めて防ぐ。口は小さく歯はなく、長い舌でシロアリやアリをなめて食べる。60cm。

●オオジャコウネコ(ジャコウネコ科)
フィリピン産の数少ない食肉類で、毛波のもようはネコに似るが、口はとがり。尾は太くて長い。夜行性で木登りも泳ぎもたくみ。えさは小動物や果実など。雄はしりの近くから、じゃ香を分泌する。大きさは約1m。

●コツメカワウソ(イタチ科)
インドから東南アジア一帯の水辺にすむ小型のカワウソで、大きさは70~90cm。歯は34本でカワウソより2本少なく、爪は小さい。泳ぎはうまく、まるで水中の忍者、尾で体をささえて立つことができる。陸上のヘビや卵や小鳥も食べる。

#切手

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