アメリカ合衆国/E切手 1988.3.22【World Topics Stamp Collection】

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『新料金決定の前に印刷される額面のない切手』

 4月3日の郵便料金値上げに備えて発行されたのが、この"E切手"である。

 米国では、「郵便料金委員会(Postal Rate Commission)」という、郵便公社(U.S.Postal Service)とは別の機関が、郵便料金の値上げを決定する。委員会は、事業主体である郵政公社と対等の地位にあり、利用者の立場での"監視機関"ともいうべき、こうした組織が設けられておるのは、さすがに民主主義の国と言えよう。

 郵便事業の運営上、料金改正が必要になっても、郵政公社の希望どおりにはならなず、委員会の決定まで待たないと、新料金額面の切手は印刷・発行できない。しかし、料金値上げが決まってから切手を作ったのでは、発行に間に合わず、切手が出来上がるまで料金値上げを遅らせたのでは、事業収入が減る。

 そこで、額面の数字に代えて、アルファベットを入れ、正式な料金改正を待たずに使う方法が考えられた。その最初の"A切手"は1978年、そして1981年には二度の値上げで"B切手"、"C切手"、1985年に"D切手"が発行されてきた。これらの図案は、いずれも、アメリカの国鳥ハクトウワシを描いた単色刷りだったが、今回(E切手)は、グラビア多色刷りの「地球」の図案に変更された。頭文字が"E"で"Earth(地球)"というわけだが、次回の値上げ切手の"F切手"のときは、くれぐれも"Failure(失敗)"にならないように・・・・。

※1988年当初の説明です。

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