フィリピン/皆既日食 1988.3.18【World Topics Stamp Collection】

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『東アジアでは今世紀最後の皆既日食』

 日本の神話「天の岩戸」伝説は、日食の話として知られている。天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸に隠れると、あたりが真っ暗になる。周囲の神々は、大神に早く出てきてほしいと、祭りさわぎを始める。- 太陽が隠れてしまう日食は、古代人にとって"神秘"だったに違いない。太陽の光をさえぎる"岩戸"が、普段は明るく地球を照らす月であることなど、想像さえできなかっただろう。バビロニアで掘り出された粘土板にも、皆既日食の様子(紀元前1063年7月31日のもの)が記されている。

 1988年3月18日の皆既日食は、フィリピンからインドネシアにかけて見ることができた。日本でも、小笠原近海で観測でき、日本周辺で見ることができる今世紀最後の皆既日食ということで話題となった。上のは、フィリピンで見ることができる今世紀最後の皆既日食を記念したもので、月にすっぽりとおおわれた太陽を描いている。

 日食は、月と太陽が地球から同一方向に見えるときに生じる。太陽の全部が月におおわれてしまう場合が、今回の「皆既日食」。このほかに、太陽が部分的に隠れる「部分日食」と。見かけの太陽の中に月がすっぽりと入って、周囲に光の環が見える「金環日食」とがある。

 この次に、東アジアで見られる皆既日食は、日本の南西諸島付近で2009年。

※1988年当初の説明です。

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