韓国/盧泰愚大統領就任 1988.2.24【World Topics Stamp Collection】

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『民主化への期待をになう第13代大統領』

 「韓国は、日本でいえば東京オリンピックのころとおなじようだ」と、日本の竹下首相が評しているように、ソウル・オリンピックを前にした韓国は、工業生産力が伸び、NICS(新興工業国地域群)のリーダーとして世界から注目されている。その中で。新大統領に盧泰愚(ノ・テウ)氏が2月に就任。韓国で初めて、民主的な手続きによって選ばれた大統領である。就任記念切手には、新大統領の肖像とともに、ソウルのオリンピック・スタジアムが描かれている。"民主化"と"工業化"の進展を、これらの図案に象徴させているようだ。

 これまで韓国では、大統領就任のたびに、肖像図案の就任記念切手が発行されてきた。最初のものは、1948年の李承晩の初代大統領。以後、朴正熙、隺圭夏、全斗煗の歴代大統領が、就任記念切手に描かれてきた。また、大統領の外国訪問や、外国元首の韓国来訪のときにも、肖像図案の切手が発行されてきた。そのほとんどは、韓国大統領と相手国元首の肖像を並べたものだ・・・とすると、来年以降、盧泰愚大統領とアメリカの新大統領が一緒に並んだ切手も、期待できる。1994年までお7年間の任期のうちに、盧泰愚大統領は切手に何回登場することになるか。ちなみに前任の全大統領(在任1980~87)は29回だった。

 盧泰愚大統領が率いる民主正義党は、今年4月の総選挙では過半数を割った。平和民主党ほかの野党と協調しないと政治が進められないわけで、本当に意味での、"民主政治"が行われるか。韓国は新しい"試練の時代"を迎えている。

※1988年当初の説明です。

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