米信託統治領パラオ/日本統治下のパラオ(1) 1987.10.16【World Topics Stamp Collection】

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『パラオと日本の平和友好を願って』

 "南海の楽園"として知られるパラオ諸島は、フィリピンの東およそ800kmのミクロネシアに浮かび、総面積489㎢、人口が約1万2000。第1次大戦後の1919年から第2次世界大戦が終わる1945年まで、日本の委任統治領とされた諸島である。

 日本統治下のパラオには、日本の南洋庁、南洋興発会社、南洋拓殖会社などが置かれ、郵便業務も、日本の郵便局が日本の切手を使て行った。その当時の島の風景を、当時の日本切手とともに描いたのは、この4種のセットである。

30年近くわたった委任統治時代には、パラオ諸島にも日本の軍国主義が波及した。現地の住民は"日本人"として軍事教育を受け、太平洋戦争中のパラオは、日本軍と米軍とが衝突して激戦地となった。あの時代の惨事を二度と繰り返すことのないようにと警鐘を鳴らしながら、現在の日本との友好関係をこれからも続けていこうという意図で、この切手は発行されている。

それぞれの図案は、次のとおり・

▷14セント
ヌルシュレシュース山近郊を走る移動郵便局(自動車)と、5厘普通切手「朱印船」、マラガル局の消印。

▷22セント
アンガウルの燐鉱山に、鉄道70年記念切手、アンガルウ局風景印。

▷33セント
バドルシャウの石造遺跡とDC2型機、動機を描く風景印(パラオ局)に愛国切手。

▷55セント
コロール島のパラオ郵便局とUPU加盟50年切手。1938年用の年賀印。
 

#切手

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