フランス・スイス・ベルギー/小説家シムノン 1994.10.25【World Topics Stamp Collection】

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フランス発行 1994.10.25
スイス発行  1994.10.15
ベルギー発行 1994.10.17

『3国共同発行!!メグレ警視の作者の切手』

 フランス・スイス・ベルギーの3国が、作家ジョルジュ・シムノン(1903-1989)の死去5年もあたり、切手を共同発行した。シムノンといえば、あの"メグレ警視"が登場する一連の小説を書いた作者として広く世界に知られている。メグレ・シリーズは80冊におよび、55ヵ国の言語で翻訳され、世界でのべ5億冊が売れたという。日本でも、以前テレビでシリーズ・ドラマ化されたほど人気を集めた。

 今回この3国が切手を共同発行することになったのは、シムノンがベルギーで生まれ、フランスに移り、晩年はスイスで過ごしたことによる。切手図案は、パイプをくわえたシムノンの肖像だけが3国共通で、背景は各国のシムノンゆかりの地。フランスはメグレ警視シリーズの舞台となったパリのオルフェーブル河岸、スイスはシムノンが晩年を過ごしたローザンヌ近くのシャトー・デシャダン、ベルギーは生地リエージュの風景が描かれている。各国の色づかいや印刷の微妙な違いなども楽しみながら、3枚の切手を眺めていただきたい。

 シムノンの略歴をご参考までに紹介すると、以下のとおり。16歳で新聞記者となり、19歳でパリに移り、大衆小説で文壇にデビュー。以来、およそ10年間に200冊あまりの通俗小説を16種のペンネームで書いた。1931年から本名で推理小説を発表。毎月1冊というハイ・ペースで作品を世に送り続ける。とりわけメグレ警視シリーズが大当たりで、すぐれた心理描写が人気」を博した。40年代終わりの頃から純文学作品も手掛け、これも好評。72年の「メグレ最後の事件」を最後に引退の声明を出し、創作の筆を折ったが、81年に「私的な回想」を出版した。50年間の作品数は400点以上にのぼる。

#切手

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