第4集 鎌倉彫(2) (伝統的工芸品シリーズ切手 初日カバー)

0

 鎌倉彫の文様は、時代別に見ると、室町時代までのものには牡丹文、倶利紋、獅子牡丹文、蓮紋などが多い。初期の著名な作品にはほとんどこれらのものが見られ、中国の彫漆品(ちょうしつひん)の文様に似ている。それ以降江戸初期までのものは牡丹文が圧倒的に多く、ほかに椿、菊、鶴、亀、州浜、おもだか等慶賀の模様や日本的な題材のもにが出現し、絵画的である。江戸時代中期から幕末までは日常生活の身近かにある題材が出現し、牡丹以外の花鳥、慶賀の模様は少なくなっている。

 それ以降は、写生を基礎にしたもののほかに、線、面、量、バランスといった近代感覚を基礎とした文様も増えてきた。

※1985年当初の説明です。

#切手
#初日カバー
#FDC
#伝統的工芸品シリーズ

Default