ワライカモメ(THE LAUGHING GULL)「国際鳥類保護会議 世界の鳥切手コレクション

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発行 :1976年4月発行
発行国:セント・ルシア
額面 :1セント(東カリブ・ドル)

 この記念カバーに貼付されている記念切手には、ワライカモメが描かれています。ワライカモメは、40種類以上にものぼるカモメ科の一種で、世界中の海岸や港、または離れ小島にも棲息しています、長い翼を持ち、流線形をしたこの鳥は、そのすばらしい飛翔力と、幾種類もの変化にとんだ鳴き声、群居性などで、地球上のあらゆる地域でよく知られています。

 カモメの大きさは、わずか体長28センチほどのヒカモメから、81センチもあるオオセグロカモメまでさまざまです。オオユリカモメが一番多く棲息せいているのは、アメリカ合衆国の東海岸から、南アメリカの北よりの海岸までで、これは、その海域に暖流が流れていることを表わすものです。

 カモメ科の多くは、海岸近くにとどまることを好むので、純粋な海の渡り鳥の中に分類することはできません。カモメは泳ぎも大変うまく、あしには水かきがついていて、羽は、皮脂腺からの分泌物によって水をはじくようになっています。また多くの研究の結果、この鳥は、求愛の鳴き声をはじめ、警告、戦い、食物があることを知らせるなどの様々な鳴き声があることが解明されています。食欲旺盛で食べられるものなら何でも喜んでたいらげます。そのため、人間が海辺や海水浴場に捨てていったゴミの後始末をしてくれるので、重宝がられています。余り食べ過ぎるて重くなり、飛べなくなることさえあるほどです。また、この鳥は、害虫の駆除にも一役買ってくれることもあります。1947年に、スコットランドで毛虫が大繁殖したとき、それをきれいに食べて退治してのけたでした。アメリカのユタ州でイナゴが大量に発生し、穀物に大被害を与える恐れが出てきたときにも、カリフォルニアカモメがそのイナゴを退治しました。ソルトレークシティーの住民たちは、カモメに大いに感謝してmその記念碑を建てたほどでした。

#切手

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