オーレル・ヴライク -1910年-(飛行の歴史初日カバーコレクション)

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 今回のファースト・デー・カバーに貼付されている切手は、ルーマニア社会主義共和国により発行されたものです。この国の北部および中央部を弧状によぎる山岳地域には、美しい景観に恵まれたハイキングコースやスキー場などの整備された観光地があり、東欧でもっとも人気のある行楽地となっています。特に農村の祭りと民謡は興味深いもので、その起源はかつてこの国を流浪していた無数のジプシーにさかのぼることができます。また、ルーマニア人は、彼らの祖先と言語が初期のローマ帝国に起源を発する東欧唯一の民族です。

 切手に肖像に描かれているオーレル・ヴライクはルーマニアの技師、発明家、飛行士であるばかりでなく、航行学上の優れた開拓者でもありました。ドイツは彼の飛行機制作に施設の提供を申し出ましたが、ヴライクは1908年に祖国へ帰る決意を固めたのでした。そして切手とカバーの彫刻画に描かれているヴライク1号機は1910年6月17日にブガレストでその最初の飛行に成功し、4~5メートルの高度に達しました。1912年には、国際飛行大会で当時のすぐれた飛行士たちと覇を競い見事優勝しました。

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