大阪-神戸間開業(関西鉄道のはじまり) 1874年5月11日<日本鉄道物語コレクション>

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 日本最初の鉄道が新橋-横浜間に開通した2年後の1874(明治7)年5月11日、大阪-神戸間(32.7km)が2番目の鉄道として開業しました。初代大阪駅の梅田から神戸までの中間駅に西ノ宮、三ノ宮があり、一ヵ月後には神崎(現尼崎)、住吉の二駅も誕生しました。この区間には我国最初の鉄道トンネルである石屋川を始め川の下を通る3つのトンネル、武庫川など3つの鉄橋架設など京浜間に比べて目立つ施設も作られています。運転時間1時間10分、開業時は日に8往復、翌年から10往復の列車運行でした。2年後の1876(明治9)年9月5日に大阪-京都大宮仮駅(43.1km)まで延長され、この時吹田、高槻など5つの中間駅が誕生し仮営業しています。

 京都-大阪-神戸(75.8km)間が正式に開業したのは、京都駅が現在の場所に完成した1877(明治10)年2月5日で、明治天皇の行幸を仰ぎ京都、大阪、神戸の3駅で盛大な開業式が行われ、翌日から一般営業が始まりました。列車は同じく日に10往復、片道2時間40分でしたが、長距離の為1B形タンク機関車に加え、炭水車付のテンダ機関車も活躍しました。このカバー絵は初代京都駅と、1876年輸入直後大改造で2B形となった18号、後の5100形式が描かれ、1B形タンク機関車R、スティーブンス社製12号、後の120形式が京都府加悦町「SL広場」に保存展示されています。

 次に京都から大津への路線延長時の最大の何難所は、逢坂山トンネル(664m)と25/1000の急勾配でした。

 1880(明治13)年に開通したこのトンネルこそ、初めて日本人だけの手で完成させて記念すべき建造物で、幸い大津側坑門として保存され、見応えある重厚な石積みを見る事ができます。またこの勾配区間には従来より強力な1881年製C形タンク機関車、B2形式、後の1800形が活躍し好成績を残しました・

(解説:樽井秀美)

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