モンゴル/チンギス=ハン即位800年(加刷) 1989.7.1【World Topics Stamp Collection】

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『日蒙合同プロジェクトで注目されるチンギス=ハン』

 13世紀、北アジアの草原に一大遊牧国家を築いたモンゴル帝国の始祖、チンギス=ハン(1167-1227)。その帝国の広さは、東は中国から西はヨーロッパに至り。史上空前だ。チンギス=ハンは、それまで小部族に分かれて相争っていたモンゴル民族を統一し、20年のうちに、黄河以北の中国大陸や中央アジアの諸王国を征服してヨーロッパを震えあがらせた。日本にも古くから、奥州平泉を逃れた源義経が大陸に渡り、チンギス=ハンになったという英雄伝説があり、また井上晴の小説「蒼き狼」の主人公として、チンギス=ハンはわれわれにも馴染み深い存在だ。

 そのチンギス=ハンが、いま大きくクローズアップされている。チンギス=ハンは1227年、狩猟中の落雷がもとで死んだとされているが、没後760余年たった今も、その陵墓が見つかっておらず。今世紀に残された世界市場最大の謎となっている。これに向けて、来春、チンギス=ハンの陵墓探索の日本・モンゴル合同学術調査が発足する。調査にあたっては観測衛星の地表画像をコンピュータ解析したり、ハイテク装備の特殊な地下探査車を走らせたりする。しかも今年は、チンギス=ハンがモンゴル王に即位してちょうど800周年にあたることもあり、チンギス=ハンは一層注目を浴びている。上の切手は、即位800年を祝う記念加刷切手で、台切手は1962年に発行された「チンギス=ハン生誕800年記念」切手4種。

▷20ムング:白軍の紋章
▷30ムング:身分証明の銘版
▷50ムング:記念石碑
▷60ムング:チンギス=ハンの肖像

が図案の各切手に「チンギス=ハン即位・1189」と英語で加刷されている

※1989年当初の説明です。

#切手

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