ソ連/1967 柔毛動物(1)【Wild Animals of the World Stamp Collection】

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【ソ連】
 国土の大半が寒帯か亜熱帯で、冬は寒くて長い。ソ連では防寒用に毛皮がかかせない。今日ではミンクやギンギツネなど飼育される動物の毛皮も多いが、野生のキツネやイタチ科の動物も利用されている。本セットはそうした動物のうち代表的な種類を取りあげて発行された。ソ連の毛皮獣はこのほかアナグマ、ノウサギ、マーモット、リス、マツテン、オオヤマネコなど15種以上あり、レーニングラードには大きな毛皮市場がある。

●ホッキョクギツネ(イヌ科)
北極周辺のツンドラ地帯にすむ。夏は背がかっ色を帯びるが。冬は全身が白色か切手のように青灰色になる。キツネより花が短く、耳も小さく、足の裏にも毛がある。寒さには強く氷点下50度にも耐える。夏には果実や海草も食べる。

●ギンギツネ(イヌ科)
キツネの毛皮の変わりもの。野生のはめったに見られないが、19世紀の終り頃飼育が成功し、第二次世界大戦の前はさかんに養殖され、アメリカだけでも毎年35万枚の毛皮が生産された。戦後はミンクの方に流行が移ったため飼育がへった。

●キツネ(イヌ科)
北アフリカから寒帯にいたるまで北半球に広く分布するが、地域によって大きさや毛の色に差がある。ウサギ、ネズミ、昆虫などの動物を捕食する以外に果実なども食べる。雌と雄で行動し、子供は親と半年近く一緒に暮らす。体長60~90cm。

#切手

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