Scabriscutellum sp.

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尾部を改札鋏で切り込みを入れた様に切り取られています。しかし、その後も生き抜いたのでしょう、縁取りは丸く滑らかになっています。脱皮直後に別の生き物に捕食されかけたと思われますが、相手が何物だったのか今となっては不明です。尾部の切り取られた場所の近くの尾部の中心付近も歪みが生じています。このScutellumは、胸部に一つずつ垂直方向の棘が並ぶ種類です。棘のあるScutellumは市場に登場して暫く経ちますが、まだ正式な学名が確認できません。

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    tatsutoy

    2021/08/30 - 編集済み

    なんとも痛々しい姿のスクテルムです。プレパレーターにとって「食べられた三葉虫標本」は完成時の姿をイメージし辛い分、作業は難しくなるのでしょうか…

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      Trilobites

      2021/08/30

      頭部と違って尾部は、喰われてもすぐに致命傷にならなかったとは思います。その後に生き延びた時に運動性能が劣るので捕食されやすくなるとは思いますので、治癒した個体は少ないと感じます。近年は、珍重されているので、この手の標本を集めるコレクターも多くなりましたから、出回りますが、1990年代くらいは二級品として捨てられたのか滅多に見ませんでしたね。剖出作業の難易度は場所に拠るとは思います。この個体の場所なら難しくないと思いますが、棘モノの剖出時は一瞬削り過ぎたか焦りそうですね。

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    三葉虫の巣穴

    2021/10/01 - 編集済み

    いいですね!この畝がうねってる感がいかにもな感じでぐっときます。

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      Trilobites

      2021/10/01

      この標本、譲って頂きありがとうございました!尾部の切れ込みと畝の歪みは別物なのか、切れ込んだショックで上手く脱皮できずに後遺症が現れたか分かりませんが、どちらにしても本人にとっては災難だったと思います。

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