Trinucleus fimbriatus

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イギリス、ウェールズ地方のランドリンドッド・ウェルズ産のトリヌスレウス・フィンブリアトゥス (Trinucleus fimbriatus) の標本です。

属名からも分かる通り、トリヌクレウス超科 (Trinucleoidea) に属しております。この仲間は、長い頬棘、丸い外形、頭部辺縁の多数の小孔を特徴とし、特にモロッコのオンニア (Onnia superba) やデクリボリサス (Declivolithus titan) などが特に有名です。

イギリスには非常に多くのこの仲間がおりますが、頬棘がなく外殻の状態が悪い標本が大多数を占める事から、一見地味に見えてしまい、積極的に集めるコレクターは多くはありません。しかし、長い頬棘の残る保存の良い標本は、美しく、かつ面白くもある外見をしており、決して軽視できる種類ではありません。

本種もほとんどの個体で頬棘などは失われておりますが、この標本は頭胸部などが非常に立体的で、辺縁の小孔や頬棘の先までもがしっかり残っており、実に見応えがあります。

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  • 1. 魅惑の三葉虫 2019年06月10日 21:21
    仮に三葉虫のグループの人気投票をコレクターに行ったら、Trincleoideaの仲間は下位に低迷するでしょうね。例外的にモロッコのHarpidesの様な印象深い種類やロシア等で産出するLonchodomasの様な優雅な棘のある種類も含まれるものの、大多数は地味なだけでなく、大きさも小さくて種類の違いが分かり難いですからね。大コレクターのKennedy氏が他に幾らでも派手な種類が産出する英国産の中で、Trincleoideaを選択したのは本当の玄人なんだろうなと思います。私みたいにアイコンをBoedaspisにしているようでは永遠にKennedy氏には及ばないと、この本を手にした時に思いましたよ。
    2. trilo orm 2019年06月10日 22:38
    >>魅惑の三葉虫さん
    大コレクターであるケネディー氏やボンメル氏、立松先生などは、標本数が有に2000~3000程度あるそうですね。私にとっては、500も遠い目標ですが、1000を越えてくると、一体どんな心境になるんだろうなと常々思います。どんな分野でもそうですが、知識や経験が増えて色々分かるようになると、今まで道端の石ころだったものが、突然価値のある宝石に変わるものですが、三葉虫の蒐集にもそれは当てはまるのだろうなと思いますね。私のような末端コレクターすら、蒐集が進む毎に、興味関心が広がっていくのを感じます。Trinucleoideaのような種に、多大なる関心を向けれるようになればこそ、コレクターとして一端なのかなあとは思います。私はまだまだです。
    3. hdo 2019年06月11日 23:22
    これはまた図鑑に出てきそうなほど美しい英国産の標本ですね。Trincleoideaとしては、美観的にロシア産やモロッコ産、米国産の標本は華があるように感じますが、英国産は渋いです。チャームポイントの棘がほとんど残らないせいでしょうか。
    4. trilo orm 2019年06月12日 00:03
    >>hdoさん
    完全に手前味噌ですが、この標本はそれこそ、Trilobites of the British Islesに掲載しても良いんじゃないかと思える程の保存状態ではあります。
    英国の、特にAmpyxやCnemidopygeなどは棘あり標本が皆無ですので、完全体と比べると、全く印象の違う姿になってしまっていますね。英国産はTrinucleoideaに限らず、その渋さが、昔自分で採取していた標本などに近いものを感じると言いますか、どこか国産に近いものがあって、昔から慣れ親しんできた化石のイメージに最も近い為か、それが好きな理由でしょうか。

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