Amecephalus laticaudum

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不思議な頭部をもつ三葉虫、アメセファルス・ラティカウドゥム (Amecephalus laticaudum) です。

アメリカのスペンス頁岩の産でありますが、その色合いと形状は、モロッコなどのHarpesとHarpidesを足して、2で割ったような見た目です。ただ、Harpesのように、例えば鍔の部分に細かな窪みが無数に存在するという訳ではなく、細部は似ておりません。新分類上でも、目レベルで異なる種類であり、他人の空似であるようです。

アメセファルスには様々な種類がいますが、本種と、逆三角形なフォルムが特徴的なアメセファルス・イダホエンセ (Amecephalus idahoense) が代表する二種であります。イダホエンセと比べても、本種の方が市場で見かける機会は少ない印象です。

この標本は、母岩が大きくて格好いいものの、入手後はや3年にもなりますが、これを納める為の良いサイズの標本箱が未だ見つかっておりません。置き場所が定まらず、あっちへふらふら、こっちへふらふらと収納ケースの中を常に移動させております。

母岩の裏には、歴代の所有者の方の管理者番号や巡見時のメモが記載されており、そのまま残しております。

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  • 1. 魅惑の三葉虫 2020年02月16日 21:07
    各種Amecephalusの中で私は一番好きな種類ですね。巣穴氏から購入した時の金額はウォッチしてましたが大変お得でしたね。私がebayで買ったときは、その倍くらいはして安く落とせたと満足してましたから。Spence shaleは閉鎖されていますので、今後多量に出回るようなことはありませんので、良い機会だと思います。ラベルについては、私の場合は表面のものは一旦剥がして他の神に貼って一緒に保管しています。これは写真写りが悪くなるのでポリシーみたいなものですが、過去のオーナーの思いも引き継ぎたいからです。ただ値段票のようなものは処分してしまいますが。
    2. trilo orm 2020年02月16日 22:25
    >>魅惑の三葉虫さん
    ずっと欲しかった種だったので、一息つけました。本当にこの2倍の価格でも安いくらいの種、標本だと思っています。スペンスが閉鎖されていると私も認識しているのですが、次のオギゴプシスのように、新規に見える標本が出回るのが不思議ですね。一部採掘者には許可されているんでしょうか。
    ラベル管理徹底しておられますね。私はズボラもありますが、出来るだけありのままにしておきたいという、自分でも良く分からない拘りから、値段札すらそのままにしてあります 笑
    3. トリロビアン 2020年02月20日 12:35
    5 私も魅惑さんと同じく行方を見守っていましたが、やはりormさんが落札されましたか!! 良質個体を次々と入手されておられて羨ましいです(^q^)
    本種は頭部の独特な周縁部の形状が面白いですよね!まるで血管が走ってるかのように細かいシワがあり生存中はなんの役に立っていたのか、大変興味深いものがあります。
    今回の標本は母岩も超デカくて三葉虫本体も大きく状態も大変良いですね。

    たしかにネットではOgygopsisや本種といった閉鎖産地からの稀少三葉虫が度々出品されますね。きっと閉鎖する前に数十~数百kgある大きな岩盤をダンプなどで何個も持ち帰って、それを今になってコツコツとクリーニングしているのでしょう。でも一握りの方に発掘が許可されているのではないか、というお話しも頷けます。
    4. trilo orm 2020年02月20日 21:49
    >>トリロビアンさん
    北米ものは、魅力的な種が多すぎて困りますよね!
    最近は色々買い過ぎたので、今は一時休憩中です。
    いったい、この皺皺はなんなんだろうと不思議ですよね〜。ただの模様か、なんらかの機能を伴う器官なのか。

    Ogygopsisはebayの有名な出品者のSkabelund氏より譲って頂きました。博物館や多分プロにも、標本を供給している一族の方ですし、限定的な許可があり得るのかな?とか思ってました。でも、確かに閉鎖前に巨大な岩盤のようなものを確保しておけば、暫くは新規標本を供給可能ですね! 盲点でした。
    5. 巣穴 2020年02月23日 22:47
    ありがとうございます。ぜひ思いも継いでいってください^^
    6. trilo orm 2020年02月24日 00:22
    >>巣穴さん
    いつもお世話になっております。
    譲って頂いた標本は大事に引き継いでいきます。
    また宜しくお願い致します。

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