リベリア/リベリア記念貨幣 1989.02.28【World Topics Stamp Collection】

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『アフリカの親日国が、昭和天皇のコインと切手を発行』

 1989年1月7日、昭和天皇が亡くなられたニュースが世界を駆けめぐった。ご逝去に関する世界の主な新聞論調をみると、戦争とその責任問題に言及し、厳しい指摘をしているものも少なくなかった。その指摘が、すべて正しいかどうかはともかく、戦後40余年を経てもなお、戦争の傷跡は深く、それがいやされるまでにはさらに長い時間が必要であることを、あらためて感じたみなさんも多かったのでは。

 その意味において、日本は戦後、平和外交に徹し、各国との友好につとめてきたが、遠くアフリカ諸国との友好も深めつつある。リベリアは交易や経済協力を通じて、日本との友好関係を大切にしている国の一つで、今回昭和天皇を追悼し、片面に天皇の肖像を彫った、金・銀のコインを発行するとともに、そのコインを図案にしたこの小型シートも発行した。マージン(余白)には、日本語で「昭和の終わりそして平成のはじまり リベリア記念貨幣」と、手書きの文字を入れて、親しみを表現している。

 海運国として知られる共和国リベリアは、1962年5月に、日本と外交関係を樹立した。対日輸出入も盛んで、首都モンロビアを走るタクシーはほとんどが日本車だという。日本は経済技術協力として1975年、79年に58億円の円借款を供与したほか、無償援助として病院、医療施設を整備し、技術専門家や青年海外協力隊員の派遣も活発に行っており、リベリア国民の親日感情は高い。

※1989年当初の説明です。

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